第34章 休日と仕事
レフィーヤが発現した新たな魔法…その名は【ディバインダー】。
ケイト『神の分割者?』
レフィーヤ『魔法を魔力と精神力に分けるみたいで;』
ケイト『えげつな!!!;』
それによって無尽蔵に魔法が使え、なおかつ発展アビリティ《詠唱破棄》による詠唱式を無にでき、名を叫ぶだけで魔法が発動する。
それらに伴い、何度も連続して撃てるという状況を利用することにした。
この戦で、レフィーヤの名を知らしめるつもりだった。
が…ケイトもまた別の意味で有名になりつつあることを身を持って知るのは、これからだった……
18:00
例のケイトの魔法攻撃を食らった兵達のその後について知ったオラリオ中のそれは…全兵が揺らいだ。
知った情報一覧
・兵が攻撃を受けそうになった直後、何らかの出来事が起こり回避された。
例:敵が石で転ぶ、自分が転ぶ、武器がすっぽ抜ける、等々
・賭け事であろうが何であろうが全て勝利を収める。
例:じゃんけん、勝負、ポーカー、駆け引き、等々
・大金が手に入る。
例:目の前に穴があり掘ってみるとそこから大金が、大金が天から降ってくる、鍵を手に入れ落とし主に届けると大金が、等々
・全快状態になる。
例:持病が治る、痔が治る、癌が完治する、病気因子が無になる、等々
脚色も無く伝わったそれは…後に不老不死になれるという尾ひれがつき…
たくさんの人達がケイトを一目見ようとばかりに押し寄せていた。
ケイト「んー…トイレ(こしこし)←目を擦りつつ起き上がる
あ、その前に熱は…ん、下がった。37.1度か」
随分休んだもんなあ、と呟きながら天幕を引っ張って外に出ようとした所
ぐいっ
ケイト「あれ?出れない?;」
ラウル「今出ちゃ駄目っすよ!?;」
ケイト「えー、そんなのやだよ。漏れちゃうじゃん」ぐいっ
そうして強引に引き剥がして天幕から出た矢先、それを囲っていた無数の人達が目に入った。