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Unlimited【ダンまち】

第34章 休日と仕事





よって…

「撃ち抜いてくれええええ!!」
ケイト「お望み通り!!」
「ぐはあーっ!!」

「ずるいぞ!
俺も!」
「俺も!!」

「俺が先だ!!」
「邪魔だどけえええ!!」

ケイト「ええいもう!(纏めて吹っ飛ばしてやる!)
うっとおいわああああ!!」

図らずしも、その戦線は色んな意味で崩壊していた。


そしてその日の夕暮れ近く…豪雨が降り大風が吹き荒れていたこともあり……

兵について、まるで捨て猫とそれを拾った子供と親みたいなやり取りが広げられた。


ケイト「拷問しなくていいの?
せめてここに置いとこうよ。情報は貴重だよ?」

フィン「ダメだ。元居た所に戻しておいで」

ケイト「だってこの雨の中で震えてたんだよ?!!」
フィン「ダメだ」

ティオナ「え?捨て猫?」


ケイト「せめて面倒見てどういうつもりで来たのか聞こうよ!」

フィン「いいや、下っ端の可能性が高い。大した情報はないだろう。
だから戻しておいで」

ケイト「でも今戻したら風邪ひいちゃうよ!
この雨の中だよ?おまけに風だってすっごく強いんだよ?」

フィン「だからと言ってここで受け入れるわけにもいかないだろう?」

ケイト「可哀想だよ」

フィン「捨ててきてくれ。迅速に」

ケイト「ええー;拾おうよー!
せめて雨が止むまでの間だけでいいからさ。人質交換にでも」

ティオナ「ねえ、捨て猫?;捨て猫なの?;」

テロップ『違います』

その数分後、兵は丁重にテレポートで陣地へと送り返されたのは言うまでもない。


夕飯時…

ティオナ「ケイトー、美味しくできない?」

ティオネ「そうね。なんだか少し物足りないわ」

出された食事を前に、ティオネとティオナが呟いた。


ケイト「むー、悪いけどダメだよ。魔力温存するよう言われてて」

切り口も工夫されてなく、味も沁み込んでいないかまぼこを前に、アイズは沈黙を貫いていた。

ケイトが調理した時の絶妙な味加減が頭から離れなかったのだ。


アイズ「…」
リヴェリア「どうした?アイズ」

アイズ「…ケイトの細いかまぼこの方が、私は好き…」ぽつり

ケイト「――――っ!!//
もーしょうがないなああああああ!♪」ぐるぐるにやにや
ティオナ「なんかめちゃくちゃ嬉しそう!!」
ベート「チョロいな;」

その後…アイズからの懇願がケイトの胸を貫く!


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