第33章 ケイト調査票
ケイト「封印が切れるタイムリミットはもう、一か月を切っておる。
避けられんし、避けられるものでもない。
未来は極不安定で、この世界がどの道筋を辿るかはそれぞれの行動が変わる。
済まないな…
よもや、私の生まれ変わりとその周囲に託すことになろうとは」ぼそり
最後に申し訳なさそうに小さく呟くケイトに、僕は「任せてくれ」と同じく小さく呟いた。
ケイト「!!」瞠目
フィン「…あなたは、世界を守って天寿を全うした。
いや、本来不死である神が死するほどに力を尽くした結果なんだろう…
なら、あなたはもう眠っていい。たとえ封印しか出来なかったとして、そのお陰で僕はケイトと出会えた。
そのことには心から感謝しているし、何より得難いものだとさえ思っているよ。
だから…君が心配する道理も出張る理由もない。
ケイトはケイトだ。影響することは在れど、決して染まり切ることはない。
第一…何度でも『愛している』『心から焦がれている』と言うつもりのようだからね^^//」くすり←1076ページ参照
ケイト「苦笑&しみじみ溜息)まったく…
本当に、お前でよかったと思うよ」
フィン「所で、恩恵を受ける前に強過ぎれば上がりにくいはずだが」
ケイト「こやつの資質はそれをも凌駕していると考えてくれ。
魔力強化で常に全身に負荷をかけ続けている状態だからな」
フィン「なるほどね…なら僕もし続ければ同じぐらいに上がるかな?」
ケイト「上がるだろうが慣れるまでが大変だ。
魔力の操作においても、魔法とするまでの量とはいかないでも精神力は必要となるからな」
フィン「そうか…なら、その時が来るまでに護れるようになる」
ケイト「期待しておこう。
どうせ守るのならば身体だけでなく、「『心』を」な。
こいつにはそちらの方が必要となる。壊れた場合は頼んだぞ」
フィン「言われるまでもない」ふっ
打ち解けるまでの会話に介入しようとする者は無く、その会話をよそに周囲はざわついていた。
レフィーヤ「また…増えましたね;」
ロキ「まー、いずれにしろチート要素の塊やし?
龍神の娘、ゼウスの後胤、人族の王族、小人族の王族、
(『精霊王の子孫』、は言うたらあかんいう約束やったな)、
『魂が始祖神の生まれ変わり』っつぅのは一応フレイヤから知ったわけやけど」←618,619ページ参照