第33章 ケイト調査票
ケイト「私は神々の統率者、始祖神ウレイオス。
死した身だが、人格というよりは魂の残りかすのようなものとしてケイトに宿っている」
フィン「もっと他に言いようはなかったのかい?;」眉顰め
威厳が台無しだ;
ケイト「他にはない。
生まれ変わりとは言え、残り全ての力を注いで産んだ子だ。
その残留思念とも言える人格が今出てきているだけに過ぎない」
ロキ「それで死んどったら世話ないわ;」嘆息
フレイヤ「ええ、そうね」嘆息
ケイト「本当に、その通りだ…;(ずうううん)
だが…こいつが寝ている時、かつ緊急の時だけ出ることにしよう」
フレイヤ「神々の中で一番の年配者だから…
ああいう態度を取らないと纏まりがつかなくて大変だったのよ、天界では。
ほら、神は自由だから」
ケイト「うん、本当にそうだね;
世界も神も気紛れだから」遠い目
食べ終えた後、未だ祭り騒ぎだった会場が動いた。
というのも、魔法禁止追いかけっこというものが開催されたからだ。
「ケイトを捕まえたものには何でも褒美」と司会が言ったらしく…
ケイト「Lv.9の身体能力の調整にはちょうどいい!!」←元に戻った
で、走り回り…
5月11日(冒険者48日目)夜中0:00
両腕を広げて満面の笑みで『おいで』と言われた次の瞬間
光速を超え、全てを超え、時を置き去りにし…
ケイト「きゃああああああああああ!!!!></////
フィンフィンフィンフィンフィイイイイイン!!!!!////」瞑目&満面笑顔
ひしぃぃいいいいいい!!!!
知らない誰かに追い回された恐怖からか、我を忘れて僕へ縋るかのように抱き着いてきた。
そして僕の温もりに身を埋めて何度も何度も擦り寄るのに未だ夢中になっているケイトの死角から、オリハルコンの縄で自らとケイトを縛り上げ動けなくした。
僕がもらった報酬はただ一つ…
休日を貰って二人きりでのんびり過ごすことだった。