第33章 ケイト調査票
フィン「…なるほどね…
順調過ぎる流れ…大きな力を感じていたんだが、まさかそれが君だったとは…」
ケイト「本来ならば…私という存在などは在り得なかった。
本来の筋道ならば、出会うことなどもなかっただろう」
ティオナ「私は出会えてよかったよ?
だってほら!すっごく強くなれたし!毎日楽しいし^^」
ティオネ「あんたは能天気過ぎるのよ;はああ;」
ケイト「ふっ)…それは、私もだよ。
前々世の時に決着を付けれればよかったのだが、あれは如何せんクリエイトに気付くのが遅過ぎた。
晩年になってからでは精神力を鍛えるにも限度がある」
フィン「…なるほど。一つわかったよ」
ケイト「ん?」
フィン「君は…神の力を取り戻す為、それを引き出せるほどに精神力を鍛える為、敢えてケイトへその宿命に身を置かせた。
あまりに不条理が多い為、龍神が見兼ねて妊娠させ『龍の力』を得させた。
父方の遺伝病、鼠経ヘルニアまで丁寧に組み込んで…」
ケイト「そうだな。これは母方だが先天性耳瘻孔もだ。←右耳の上側を指さす
アレルギー性結膜炎は体質的なものだ。
ああ、あと日焼けは必ず避けてくれ。あまり当たり過ぎると火傷して水膨れを起こしたことがあったからな」
フィン「なるほど。情報提供には感謝するよ。
だが、赦す気は毛頭ない」睨視
ケイト「そうでなくては困る(肩をすくめ&瞑目苦笑)
心底愛し合っとるのは見ていれば…いや、見なくともわかる(にっ)
だが、あれを倒さなければ世界は破滅を迎える。
私の心が生み出したもの(闇)とはいえ、消し去ることはできなかった。
押し付けるような形になってしまったことは悔いているが、他に仕様がなかった。
だから赦せとは言わん。
魂の全てを捧げようとも、世界は護れたとして一時凌ぎにしかならなかった。
現に、残した者達を随分と泣かせてしまったようだからな」なでなで
歩み寄ってから椅子を置いて近くに座る神フレイヤに対し、ケイトは微笑みかけながらその頭を撫でた。
その言葉にロキは「ほんまそうやで!!(ぷりぷり」、神フレイヤもまた「ええ!本当に!!(ぷりぷり」と怒りながら叫んでおり、ケイトは心底申し訳なさそうに苦笑するばかりだった。
それを見た時になって、「ああ―確かに似ている」と感じた。
ただ、別の一面を垣間見ただけなのだと…