第33章 ケイト調査票
ティオネ「馬鹿!なんて口聞いてんのよ!」
ティオナ「えー;だって蚊帳の外ばっかりでわかんないし;」汗
ケイト「…言えることがあるとすれば…ただ、一つだな」
『?』
ケイト「…『時が来ればわかる』
この言葉だけだが、いずれ知ることになるだろう。
急く急かないに拘わらずな。
強ち、フィン…お前の立てている予測は間違いではないかもしれんぞ?
ただ…私はあの時、あの場で確かに消滅した。
いずれ来るだろう災厄に備え、同じ力を持つよう祈ったが…まさか、こうなるとは思いもしなかったがな」
フィン「…ロキ…彼女と、ケイトのどこが同じなんだい?」
ロキ「え?優しいで?怒るとごっつう怖いけどな?」
フィン「済まないが…僕には、そうは見えない。
残忍、冷酷…冷淡さまでをも兼ね備えているように見える。
そしてそれは…ケイトが持っていなかったものだ!
そうでなければ…あの夜、襲撃者の両腕と両足を難無く斬って捨てる真似などできるはずもない!
いくら治せると言っても…そういうことが出来る人物ではなかった!
ケイトを何処へやった?!」ギリッ!
ケイト「ちょっとばっかし気分が悪そうなんで眠らせた^^
この程度、私にとっては何でもない。あくまで、酔いを解除するまでの間だけだがな」
フィン「……」
ケイト「案ずることはない。
私の記憶も全て引き継いだ。
人格についてはどう在ろうと思うか本人次第だ。
本人が言うには甘いとすら認識していたよ。
いずれ誰かを見逃すとする、そうなるとそれが殺しをしたとなれば責任があるとケイトは感じる。
だからこそ殺そうとまで思い悩んだ。変わらないのならいっそ、と。
だが…どうしても、そのものが人並みの幸せを得、変わる未来を夢見ることを止めなかった。
結局は…その可能性にかけた。それがあの襲撃者の件だろう?」
フィン「…」
ケイト「フレイヤ…後始末をさせて済まない。
あの破壊神(セクメト)をよく説得できたな?
今後私も含めロキ・ファミリア、フレイヤ・ファミリアに手出しする輩を始末する永久契約をしたのだろう?」
フレイヤ「!!」瞠目
ケイト「これでさっきの借りは無しにしよう。
知った所で…私以上の神の力を有するものでもない限り、どうにもできるものではないのだからな」