第33章 ケイト調査票
・酒の席にて
ロキ「あー、見ての通り今日は貸切や!」
ケイト「本当に見ての通りだね」
今夜の豊饒の女主人は、ロキ・ファミリアしかいない。
そんな状況の中、ロキはジョッキを片手に叫んだ。
ロキ「闇派閥やら人造迷宮やら襲撃者やら沢山あった!」
フィン「今思い返してみると、本当に怒涛の目白押しだったね^^;
何かに仕組まれているように感じるほどに…」ぽつり
最後の呟きはロキの叫びに掻き消された。
ロキ「ほんでもってダンジョン遠征!未到達階層制覇!」
フィン「ブランシェが先だって倒してくれていたのもあってか楽だったけどね」
リヴェリア「しかし、例の合宿の成果もあってか随分と早く動けるようになったな」
ガレス「ミノタウロスの件もあってのことじゃろう。
総合2もランクアップすれば違って当たり前じゃ」ふっ
ロキ「でもって極め付きは世界の危機回避!!
そんで未だにすぐ外ではお祭り騒ぎのどんちゃん騒ぎのてんやわんやのお祭り騒ぎや!!」
ケイト「お祭り騒ぎ2回言ってない?;」??
ロキ「細かいことは気にせんでええ!」ジョッキ掲げ
ティオネ「それにしても…売りに行った時に大分ともみくちゃにされたわね;」
ティオナ「二度頷)うんうん。大幅に金額増やしてくれてたよね?」
アイズ「…手土産、沢山渡された」
迷宮の入り口から出た黒いそれは犬を一瞬で骨と化し、飛んで逃げた鳥の半身を筋肉むき出しの状態にさせたという。
どうやらそれを見て「逃げよう!」「オラリオは終わりだ!」と思ったらしく、その礼も込めてか沢山のものを行き来するだけでもらってしまったとのことだ。
まあ…道中でも沢山の人から次々に詰め寄られ、文字通り山ほど贈り物を受け取ることになってしまった。
ケイトのサインをねだるものも中にはいたわけだが…
ロキ「まあともかくや!皆ご苦労さん!!^^//
今日は宴や!飲めぇ!!」
『乾っ杯ーーーー!!!』
そう叫びながらジョッキをぶつけ合う最中、一人だけ力加減を間違えた者がいた。