第33章 ケイト調査票
・印象に残る言葉
遠征で得たアイテムを売る最中の雑談
アキ「やっぱりあれじゃない?
ケイト『はっ…人に優しくした分優しくされる世界なら、最初からこんなに苦労なんざするはずもないのにな』
とっても荒んだ眼で遠く(空)を見つめてたわね;」
ラウル「苦労が滲み出てるっすよね;はあ~;」腕組&しみじみ溜息
ティオナ「好意に対して全面的に拒絶や否定所か罵声まで浴びせられてきたんだもんね;
いくら関わらないよう距離取ってても知らん振り、全部悪いって。
まあ…人によってやって欲しいこととか優しさの形も受け取り方も違うわけだから、仕方ないっちゃ仕方ないんだろうけど」
ティオネ「ラキアに雇われた暗殺者に精神枯渇で動けない所を狙われて…侵入して殺そうとされた時だったわね。
まず、迷わずに四肢を斬り刻んでたのを見た時はぞっとしたわ」
レフィーヤ「仕方ないですよ。
「お前が済めば手当たり次第に殺してやるよ。動けなくなったお前の目の前でな」と言われたらしいですし…;
セクメト・ファミリアの方でしたよね?;」
アイズ「うん。暗殺者を育成・派遣する犯罪組織…
中でも、ケイトのもとに来たのは殺すことを快楽としていた人だった。
だから…捕らえても自殺すると思ったけれど…」
アキ「ケイトが四肢ごと全部治した上で気絶させて、5分の体感時間が5000年になるよう魔法をかけて、自分が人にしようとしたことと全く同じことをされるようにしたのよね。
で、される側の気持ちを痛みごと叩き込んだって言ってたわ」
ラウル「結局…自首したっすよね」
アキ「で…あの言葉だし…」
ケイト『馬鹿だよな…本当に(天を仰ぐ)
ちゃんとした幸せを掴んで欲しいなんて…
(育ての家族と共に笑い合う光景が脳裏に浮かぶ)
その可能性は0じゃないのに、それごと未来を奪う『殺し』なんて…私には…結局、できなかった』
アイズ「……とても…寂しそうだった」俯
ティオナ「うん…それに、痛々しかった」俯
ティオネ「散々殺されてきたのに…甘いのよ」
レフィーヤ「……何で…」
『ん?』
レフィーヤ「何で…優しさを捨てずにいられたんでしょう?」
アイズ「……多分…する前に、される側の気持ちを考えて、それを重んじちゃうんだと思う…
される痛みを知っているからこそできない、そう言っていたから…」
