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Unlimited【ダンまち】

第33章 ケイト調査票





ロキ「せや言うたかて…順調に進んどると思うんやけどなあ?

Lv.1からLv.5へ一気にランクアップ、でもってオッタルとの決闘でLv.7、闇派閥のそれでLv.8。
で、今回のそれでLv.9…総合して、たった一か月半で」

フィン「ただ…あまりにもでき過ぎている」

ロキ「順調に進み過ぎとる…そういうことか。

意図して仕組まれたものやっちゅう可能性が高いって話やな?」

フィン「ああ…少なくとも、僕はそう考えている。

目に見えないものにそそのかされているような…何か…
この違和感は、何だ?」

ロキ「……お祓いや」キラン

フィン「…ん?;」
ロキ「こういう時こそお祓いや!!」

フィン「いや…悪いんだがロキ、人為的なものの場合それは効く可能性は極めて低いと
ロキ「何でもええから動け!!

相手の予想通り?相手の思うように動かされてる?
はっ!

それやったら予想外の行動でればええやろ!!
っちゅうわけでうちはお祓い要求してくるわ!!ちょっと伝手頼ってくるううう!!!」

ぴゅうううううう


フィン「あ……」

手を伸ばして止めようとした時にはもうその姿はなく、僕は苦笑を浮かべた。


ジッとしていられないんだろうな…と、その気持ちはわかるという共感もまた胸の奥に感じながら…



フィン「ははっ^^;

…ただの考え過ぎだといいんだが…」

そう願うように小さく呟きながら、未だ椅子の上で寝入ったままのケイトの頭を撫でた。


そのことを考えるだけで、親指の疼きが止まらなくなる。

このことから考えて…どうやら、杞憂というわけにもいかないようだ……



どう在っても…それは止められない、か…

薄々感じる変化の波は…大きな津波を想起させた。


どうすれば…護れる?

その答えは、もうわかっている…強くなるしかない。
強くなって、敵以上になって…より、かかるだろう被害を抑え込む。

それ以外に道はない。



二度と――失って堪るかっ!!(ギリッ)

胸から込み上げてくる『強固な想い』と共に僕は歯噛みし、失いたくはない温もりを確かめるように両の腕で抱き抱える。


晴れ渡る空とは対照的に、これからも襲い来るだろう災厄に対して…

苦虫を噛み潰したような剣呑な表情で、遠くを睨視していた。


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