第33章 ケイト調査票
・霊感事情
ティオナ「ケイトって、霊感あるんだよね?」
ケイト「ん?うん」もぐもぐ
晩御飯を大食堂で食べている頃、質問を受けた。
ティオナ「人のことって、どんな風に見えてるの?」
ケイト「んー…実は生まれつきで制御不能でさ。
2歳の頃から何でも見えて大変だった。
霊の類の話してると寄ってくるから、壁すり抜けるし」
ティオナ「い!?;」
ケイト「地縛霊から主護霊様まで見えるし」
ティオナ「主護霊様って?地縛霊はわかるけど」
ケイト「んと、生まれつき見守って下さる霊?
特別な修業をしないとなれないんだってさ」ごっくん
ティオナ「へぇー。それって…死んだ後じゃないとなれない?」
ケイト「うん。寧ろ霊がどう進んでいくかってだけ。
私の主護霊様は前世の自分で驚いた」
『え?』
ケイト「え?」
ティオナ「どういうこと!?;」
レフィーヤ「魂と霊って一緒なんじゃないんですか!?;」ずいっ
リヴェリア「ほお。興味深いな」顎に手を当て&キラン
ケイト「えっと…
簡単に説明するね?」
ざわついた食堂が、その言葉で一瞬で静まった。
視線が集中する最中、ケイトは説明をし出す。
『魂』とは、転生の際に胎児に入り込むらしい。
そして生まれ持った本質のまま胎児から成長していき
育った環境、その過程に基づいて形成されていく価値観によって得た人格を『霊体』と呼ぶ。
つまりは、霊と魂は別物だということらしい。
ティオナ「ということは…天界って霊だらけ?」
ケイト「この世に生まれる時に主護霊様がついてきてくれるから。
で、死んだ後に幽界までの道案内になって下さるの。
あの世とこの世の境目を幽現界って言うんだけど、そこがとっても綺麗でね?^^
草原に青い花、向こうに岸が50mほど離れた場所にあって…うん、その川が三途の川だね」
『!!?;』
アイズ「…もしかして…死に掛けた時?」
ケイト「うん、見たね。
ちなみに、前世や前々世とかで関連のある人が主護霊として付くことが多いよ?」
『へえー/おおっ』
ケイト「あと霊感のせいかオーラや前世も見れる。
前世の記憶も持ってるし、前々世が最初」
ティオナ「ホント!?見て見て!」ずいっ!&キラキラ
ケイト&周囲『…え?;』唖然
ティオナはがたっと椅子を蹴って立ち上がるや否や真正面に座った。