第33章 ケイト調査票
・副武装
椿「うむ!これで魔操作のコツは完璧じゃな!?」
ケイト「うん!呑み込み早くて助かるよ!」
椿「いや、手前こそ助かった。朝早くからありがとう!」ぺこ
ケイト「こちらこそ勉強になりました!」ぺこ
律儀なのはいい…素直なのもいい…
だが…何か忘れてはいないだろうか?
フィン「所で…副武装は何にするんだい?」←1008ページ参照
椿&ケイト『はっ!)!!忘れていた!!』
揃いも揃って…;(呆気)
何故当事者が忘れていて、僕が覚えているんだか;はああっ;(嘆息&額押さえ)
ケイト「何がいいかな?」
椿「やはり使い慣れているものではないか?」
フィン「パイオニアと同じように変形可能にするかい?」
ケイト「んーう。それだと芸がないよ。
ノアール、武器作ったのそっちでしょ?
椿に作り方教えてあげて?」
ノアール『取引はしないの?』
ケイト「魔操作を教える報酬、それが副武装なんだよ」
ノアール『わかったわ。
変形可能にするやり方を教える、というのも芸がないし…鍛冶師としては大損よね?』
椿「うむ。変形させればいつでも尖らせる=鍛冶師はほぼ要らん。
破片からでも一つに戻せるのじゃろう?」
ノアール『ええ。だから別のものを教えるわ。
ケイト、ブランシェが取り込まれていたモンスターのドロップアイテムを出して?
2本の蒼い角を』←1081ページ参照
ケイト「うん。わかった」
ノアール『これから教える手法は全て他言無用…
いえ、ヘファイストス様だけになら教えてもいいわ。きっと知っているでしょうし。
ケイト、あなたの髪と血を頂戴』
そうして…鏡面を思わせる白銀一色のパイオニアは椿とノアールの手によって生まれ変わり、峰に青筋の紋様と神聖文字が現れた。
ノアール曰く「ケイトの髪と血を編み込んだ特殊製法に伴う専用装備」らしく、ケイトに流れる『精霊王の血』に伴ってその武器自身に加護を与えることで【ステイタス】を発現させ、装備者であるケイトの成長と連動して強化されていき、元々抱いていた意思は本人のみだけでなくケイトが心を許した者にも寄り添い、ケイトとケイトが認めた者以外が触れるとその瞬間に手元に戻る(持ち主認定)らしい。←1089ページ参照
髪の毛はケイトの遺伝情報を認識する為。無論、血も含まれており二役買っているらしい。
