第32章 破滅の狼煙
ティオネ「いい?(ガシッ!!)←フィンから離させ、両肩を両手で掴んで向き直る
私達の出身は闘国テルスキュラ!
人をモンスターと殺し合わせて、終いには人と人のどちらかが生き残るまで戦ってきたのよ!?
沢山の人を殺してきたのよ!?それでも差別しないっていうの!!?」
ケイト「するわけないじゃない」きっぱり即答
ティオネ「はあ!?」
ケイト「だって…好き好んでやってたわけじゃないでしょ?
好きだったら今もやってるはずだし、恩恵抜きの私を殺そうと思えば殺せてた。
でもそうしなかったのは、やりたくてやってたわけじゃないからでしょ?」
ティオネ「!!」瞠目
ケイト「だから、逆に言わないといけないことがある!
『私を殺さないでくれて、ありがとう^^』
あの時は身体能力に差があって、寝込み襲われたら殺されててもおかしくはなかったし」
ティオネ「……」
ケイト「殺されるのって結構痛いんだよね…前世じゃ人に殺されて死んだし、こっちでも沢山殺されてきたし…
寧ろ殺そうとされないのが異常だったわけだし?
だから、どこの出身だろうが何してようが私の意見は変わんない!
ティオネとティオナは優しいよ^^」
ティオネ「……ふっ(震&涙目」ぷるぷる
ケイト「ん?」きょとん
ティオネ「アホかあああああああああああああ!!!!!!」
ごばっぎぃいいいっ!!!!!!!!
どごぉっ!!!!!!
ケイト「うーん…これは本気の一発だ;」←壁に減り込んでいる
ティオネ「ふんっ!」ぷいっ!!
ぽとっ
壁に目を向ける中、透明な雫がティオネの足元にあった。
ティオナ「あっはっはっ!^^//
よかったね、ティオネ!ケイト、ありがと!^^//b」
ケイト「大好きです!b」ぐっ!
ティオネ「馬鹿言ってんじゃないわよ!!//」←双眸から顎にかけて涙が出ている(壁に向かい合ったまま)
ケイト「そんでも私が大好きなのは変わんないぞ!
ちゃんと言ってくれないとわかんないからいつも助かってるし^^//」
ティオネ「黙りなさいよ馬鹿!!!//」
もしもの話として以前にも打ち明けたそうだが、ケイトの意見はその時(799,800ページ参照)から変わらず…
そのことに感銘を受けたんだろう…
僕自身、あの時の言葉(721ページ参照)に心底救われたから――