第32章 破滅の狼煙
前日、ケイトが帰ってきてから後
ロキ「お祓いや!!!お祓い屋を呼べええええ!!」
『ロキが乱心したぞおおおお!!!』
ラウル「止めるっす!!;」
ぎゃーぎゃー!!
フィン「やれやれ^^;」苦笑
ガレス「一番取り乱しとるのがロキとはのお;」溜息
リヴェリア「いつものことだ」嘆息&片目瞑
ケイト「その…心配かけて、ごめんなさい。
でも…旧友を助けるのは、旧友である私の役目だ。
これだけは、譲れない。
間違った時に、世界を終末させようとしてる時に動けないで、悪者にさせて!
それをわかってて、動かないなんて出来ない。
私は間違ったことはしていない!!」
ぱぁん!!
リヴェリアの平手打ちが左頬に炸裂した。
ジンジンする頬の痛みに、ようやく顔を見た。
ケイト「!!」
リヴェリア「よくも…そんなことを」わなわな&涙目
ケイト「気持ちは…わかってる。それでも…それでも、私は
リヴェリア「死なずに戻ってくる気、だったか?
それだけで納得できると思うか?
遠征で必要なものは何だ?言ってみろ」
有無も言わさぬ物言いに、思わず答えた。
ケイト「え?…えっと、ポーション、食べ物、魔剣、道具」
リヴェリア「ああ。深く潜るだけで、それだけ必要となる。
戦いにおいてポーションはもはや必需品だ。
だがお前は…何も持たずに行った。あの頃と変わらないままだ!」
ケイト「違う!!あの頃よりちゃんと気持ちはわかって
リヴェリア「ならば何故誰にも言わずに行った!!!?」
ケイト「!…」俯
リヴェリア「止められるとでも思ったか?話されもせずにわかることが出来ると思ったか!?
死地に一人で勝手に行くな!行くのなら言ってからにしろ!!
私では世界終末などの力に釣り合えないこともわかっている!!!
だが…死地に向かう前に、できることをさせてくれ。
せめて…せめて、胸を張ってお前を送り出させてくれ」
ぎゅうっ
抱き締めた手は震えていて、叩いたリヴェリアが辛いことが十分伝わってきた。