第32章 破滅の狼煙
ロキ「で、全魔法が解除されて人の姿に戻った。お腹のそれも別空間やなく体内に戻った。
作られたもんだけは残されたまま…精霊は口の中から出ていって、ケイトは気絶した。
その時、光がケイトに差し掛かっとった。
抱き止めたアイズは何度も呼んだ。何度も名を呼んだ。
涙が頬にかかる。目に入る。それでも起きん。
そんな時や…精霊が光のままに現れたんわ。
そうして…ブランシェは精霊寵愛として生きることを決意した。
ケイトは目覚めた。アイズは抱き締めながら泣きじゃくった。
その名を呼んで泣き喚いた。失うかと思ったから余計にや。
で、ケイトは無事アイズたんに背負われて帰ってきて。
不屈はSSSになっとって、他の数値もえげつないことになっとった。
これが、人類歴史上初のLv.9達成者の誕生や!!」
だんっ!!!←ロキが机を叩く
『おおおおおおおおおおおおお!!!!』
ロキ「まあ…問題やったんはその後なんやけどなあ?」
フレイヤ「何があったの?」
ロキ「そりゃまあ…世界の危機にたった一人で挑んでったわけやろ?
勝ったからいいにしても、そのままで置いとけんのがうちの方針や。
無茶と無謀を履き違えるなとフィンに説教され、何かあったらどうするつもりだったのだお腹の子供のことをもっと考えろとリヴェリアに説教され、ティオナに怒られティオネに怒られレフィーヤにビンタされて、ガレスに脳天ぶっ叩かれて、アイズに抱き付かれ…
まあ、早い話…それで一日が潰れた」
ヘスティア「どれだけ説教したんだい!!?;」
ロキ「五時間以上ぶっ続けや。うちは途中から見とったけどアイズは最初からおったんで間違いない。
ほんでもって…両方の意味で精神枯渇起こして今もダウン中や」
ヘルメス&フレイヤ『見舞いに行こう&行きましょう』キラン!
ロキ「見舞品は指定させてもらうで!!お祓いや!!!」
ヘルメス「もはやお祓いでどうこうなるレベルを超えてると思うんだけどなあ?;」
ロキ「やらな始まらんわ!!やっと全土から闇派閥いなくなったかと思ったらこれやで!?
ほっといたらもっと災難に巻き込まれるわあ!!」
フレイヤ「いずれにせよ巻き込まれると思うわよ?」
ロキ「動かな始まらんやろおおおお!!」