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Unlimited【ダンまち】

第32章 破滅の狼煙





ロキ「そうして彼女は告げた。

「もう…決闘ごっこはできないのか…?」と…どこか寂しげな声が静寂を突いた。


彼女は答えた。

「ノアール!ノアール!一緒になりましょう!
食べさせて!!」と

それに歯噛みしながらケイトは意を決したように叫んだ。


「ブランシェ…もう、決闘ごっこは終わりにしよう」

ぱん

両の手が胸の前で重なり合う。


「ここから先はごっこじゃない…ただの決闘だ!

龍化魔法!」
体の作りを変える中、アイズは駆けつけた。

後ろを振り向きながら…笑って、ごめんと一言告げた。

元の人間の姿に戻れるかもわからない。一つの賭け。
そうして彼女は身体ごと龍と化した。


「うおおおおおおおおおおおおおお」

咆哮が響く。食べさせてと笑う声が響く。

二つが交差し合い、彼女は生み出した。
龍化とクリエイトを同時に発動して一つとなった魔法、龍神化魔法を…」

「おおっ」と周囲から声が漏れた。

その前人未到の語りに引き込まれ、静寂となって聞き入るばかりだった。


と言っても…既に、昨日『神の鏡』を通して見ていたはずなのだが……



フレイヤ「それで…どうなったの?」

ロキ「ふうー…
そうして尻尾を使って彼女はモンスターと化した友を捕らえた。口の中に入れて飲み込んだ上でな。

その後で、全方位から分離魔法をかけてモンスターと精霊とに分けたんや。
それでも誤算があった。

その精霊としての身体は既になく、モンスターの身体としてあったことや。
そしてケイトはモンスターから解放する為、モンスターを踏み潰して倒した。


魔法を強化する性質を持った蒼い角二本と魔石を残して……
そこから後は知っての通りや。

今朝方、ファイたんに見せてその性質を教えてもらった後、パイオニアと一体化させた。
すると、あなたを守るって神聖文字がパイオニアのミネに刻まれた。

何故かステイタスをもっとって、ケイトとレベルも同じでな。
ケイト以外では使えん、持ち主認定する意思を宿したもんやから盗ったって意味ないで?」


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