第32章 破滅の狼煙
5月9日(冒険者46日目)
精霊の『迷宮への立ち入り』を、ギルドは正式に禁止した。
「ブランシェのように殺して回る怪物になり兼ねないから」と、はっきり伝達された。
その日の3時頃、バベルの塔に神達は招集された。
ロキ「緊急神会!!第三回!
ってできるかあああああ!!(ばしぃーんっ!!)
付き合いきれんわあーっ!!!」
用意された紙を机に叩き付けながらロキは叫んだ。シャウトした。
ヘルメス「心中お察しするよ!はっはっはっ^^」
ロキ「笑いごっちゃないんやで!!?;」
ゴブニュ「所要期間は僅か一か月半とはな…」
タケミカヅチ「目覚ましいものを感じるな」
ロキ「はい!(ぱんっ!(手拍子))
というわけで、うちのケイトたんがLv.9になりましたー!!!!」
『おおおおおおおおおおおおお!!!!/ぶううううううううううううう!!!!』
ロキ「今ブーイングした奴等消したるからな!」ぎんっ!!
『済みませんでしたあ!!!!』土下座
ヘファイストス「?…ヘスティア?」
ヘスティア「…しなくてよかった」ぷるぷる震←口元両手で押さえ
ロキ「まあ冗談はともかくや…
うちのケイトが龍神化しました!どないしよ!!?;」
フレイヤ「お腹の子は無事なの?一緒に龍化してない?」
ロキ「ケイトがそんなへまするか!わざわざ決闘に赴く前に別空間で分けとったわ!!
災難に巻き込まれ過ぎやろ!!?何年分や!!?普通の人の何年分や!!?;
街でのあれもそうやし!モンスターのあれもそうやし!おまけに人災まで来るし!おまけのおまけに精霊って!!世界の危機って!!?
アホかああああああああ!!!」だあんっ!!!
ヘファイストス「荒れてるわね…;」
ヘスティア「まあ…僕から見ても立派な眷族で、子供だし?」
ヘルメス「うーん、俺としては英雄譚の続編が気になるから楽しみなんだよね^^
第四版、今朝から絶賛売り出し中だったろ?」にこにこ
ロキ「お前は楽しみたいだけやろうが!!;」びしいっ!!
ロキからの鋭いツッコミの最中、ケイトの『救世主』とも言えるその働きについて他は語らい合っていたという。
その日の神会は色んな意味で盛り上がりを見せた。
というのも…主に、当時の「神の鏡に映された『録画&録音』の件」についてである。