第32章 破滅の狼煙
フィンとガレスが助けようとしてくれたがツルに巻き込まれ
弱った斧の一撃では斬れず、アイズの助けによって解放された。←1068ページ参照
アイズ「リル・ラファーガ、バースト!」キラン
『かっけえ!!///』ぞくぞくぅっ!!
レフィーヤ「アイズさああああああん////きゃああああああ!><////」キラキラ
テロップ『まるでミーハーファンのようだ』淡々
フィン「感心してないで動け!即時撤退だ!!」
ドン「きゅ!!」ぼおおおおっ!!!
フィンは未だ力の入らない私を抱き上げたまま馬車へ乗り込みながら叫んで指示を出し
退路をドンが全魔力と共に放った火炎によって塞ぎ、そのまま馬車は上層へ向けて一直線に駆けていった。
そこで…私の意識は消えた。
どうやら…私はツルに囲まれていた時に夢を見ていたらしい。
道中にいた冒険者達もまた緊急事態につき共に乗って上層まで移動するよう叫び、18階層へと移動していく。
18階層や外へ辿り着くや否や、外への避難及び封鎖を申し出た。
闇が迫っていることを伝え、それに対して聞かない者もいたが…強引に乗せ、ほぼ全てが迷宮の外へ出てくれた。
というのも…リヴィラの街(18階層)に居る冒険者達の中にも自ら望んで残った者もいるからだ(ボールス等)。
朝3時頃…未だぐったりとしたまま微動だにしないケイトを僕は腕に抱き、治療院へ駆け込んだ。
いくら呼び掛けても微動だにせず、目を開けも起きもしなかった。
アミッドが言うには、『お腹の子は元気ですが、本人は衰弱し切っている』とのことだ。
相当に力を吸い取られたそうで、未だ意識が戻ることもなかった。
朝9時頃、事態は急変を迎える。
ブランシェの漆黒の魔力が狼煙のように上がり、それに触れたものは全て無に帰した。
後にそれは『破滅の狼煙』という名で呼ばれることとなり、『世界の危機』の代名詞とも言われるようになった。