第32章 破滅の狼煙
・津波が起こるまでの当時の現場背景
ティオナ「ちょっとストップ!!;お願いだから止まって!!;」
アイズ「ダメ!!」
ティオナ「え?何で?」
アイズ「考えてみて?
同時に止まったら…あの高さの波が…」
『落ちてくる!?;』ぎょっ!
この時点で、既に50階層の天井まであと5mという高さになっていた。
テロップ『見事な拮抗状態』
ティオナ「ケイトとティオネの後ろ側の岸が大災害…;」
レフィーヤ「しかもキャンプ地はティオネさんの後ろ!!?;」ぎょっ!!
アイズ「ティオネが勝っても…ケイトの後ろは壁…
どっちにしても…被害は避けられない!」
『ひいっ!!;』
ティオナ「が、頑張ってティオネ!!」←とりあえず応援
アイズ「ケイト!勝って!!」ぐっ!←ティオナと同様
レフィーヤ「っていうか同時に力を緩めていけばいいのでは!?;」
テロップ『ど正論』
ティオナ「はっ!)そうだね!
ティオネ、ケイト!同時に力を緩めて!!;」
ティオネ&ケイト『ふっ』
ティオナ「?」
ティオネ/ケイト『団長/フィンへの想いが…制止如きで止まるかああああああ!!!!』くわっ!!
『いっ!!?;』たじっ&黒
ティオネ「団長らぁああああああああああああぶ!!!!!」
ケイト「私のフィンへの想いは…誰にも負けるかああああああああああああっ!!!!!」
ティオネ&ケイト『うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!』
『あ…ダメだ、これは』遠い目
テロップ『白熱&デッドヒートする二人の様子を見て、皆は悟ったという…
ツッコミ不在』
後にその波は天井まで達し、50階層の天井を15mほどえぐり続けたという――
・説教一覧
「今の状況がわかっているのか?」
「怪人、例のミノタウロス、巨蟲(ヴィルガ)、食人花(ヴィオラス)…
いつ何が襲ってきてもおかしくはない」
「ここは迷宮なんだ。いつ何が起こっても不思議ではない」
「不用意な行動は慎め。遊ぶなとまでは言わないが限度を弁えろ」
フィンの数々の言葉が脳裏によぎる。
ケイト「ぅ…ぅぅ」
何で、つい最近の迷宮での出来事が夢に出てくるんだ!!;
ブランシェのツルに縛られた後、凄まじい脱力感と共に抵抗できなくなり、されるがままにより内側へと引きずり込まれていった。