第31章 穢れた精霊
とんっ
ケイト「!」
フィン「…」微笑&頷
軽く胸を押し、アイズ達と向き直るよう目で訴えかけた。
向き直る中、アイズ達は三方向からぎゅうぎゅうと抱き締めにかかった。
独りきりで得た冷たさを、闇を払おうとするように…強く、固く……
レフィーヤ「いい加減、現実を見て下さい!
過去が辛いのは…そういう想いを味わってきたのは…もう、十二分に伝わってきました。
でも!…それでもっ;
今ここに、あなたを責める人はいないんです!;(つー)
あなたがっ;;
あなたが!悪いことを自ら人にしたわけじゃないでしょう!!?;」
涙を一筋零しながら、レフィーヤが正面から向かい合って言い放った。
ティオネ/ティオナ『うんうん/そうそう!』
アイズ「えっ…と…
……もう少し、自信を持とう?」首傾
ケイト「……」ちらっ
ガレス「ん?
…はあっ(嘆息)
わしは、お主が悪いとは思えん。
確かに、お主の力が目的なのは否めん。だが、それだけじゃ。
お主がどうにかして防げていたものではないように思うがの」溜息&顎撫
リヴェリア「…私も、同じ意見だ。
どれだけ防ごうと躍起になっても、いくら完璧に見えても…穴は必ずある。
いつ何が起こるかなど、神でなければ知る由もない。
だから…そう気に病むことではない。
自らを殺すほど追い詰めていては、あの世に居るその大切な者達に顔向けできん。
怒られるからな?
そんなことを言っていては浮かばれないというのもある。
それについては…お前自身、本当はわかっているんじゃないか?」
ケイト「…うん…
……ごめん…あの時、すぐ治せたらって…そう思いがよぎって、止まらないんだ。
フィンが庇って傷付いた時も、哀しみが、怒りが、増して仕方なかった。
激情に意思が負けて…正気を、失っていた」
フィン「正気を失わない人なんていないさ。
僕自身、君が僕を庇って傷付いた時…死ぬほど動揺した。迷った。
また守られた、変わってない、また失う。様々な可能性がよぎっては、震えて、動けなかった」
ケイト「…私は…私にも、非は、全くないわけじゃなくって…」
ベート「違ぇだろ」