第31章 穢れた精霊
次に二つのインゴット金属、オリハルコンに触れる。
三人で協力し合って作り上げていく光景が伝わってきた。
ヴェルフィン『本当はあいつの望む武器を作りたかったんだが…
どうにもあいつは器用貧乏でな?^^;』
オリヴァ『いいじゃない。このインゴットから作らせてあげれば』
シルキー『挙手)はい!私見届け人するー!^^』ぴょんぴょん
ヴェルフィン『ダメだ』
シルキー『えー?;何で?;』←泣きそうな顔
ヴェルフィン『これから、一生の友となるものだ。
それに、どうにも俺はあいつに最高のものを与えてやりたいようだ。
シルキーが傍に居ては危ないからな』
シルキー『むー!』ぷくーっ!!←頬を膨らませる
オリヴァ『要するに、集中したいのね?』
ヴェルフィン『おう!^^
目を丸くするぞー?原材料がプレゼントだなんてな。
あっはっはっはっはっ!^^』
オリヴァ『くす)そうね^^
小躍りするかしら』
ヴェルフィン『いや!机の上でタップダンスくらいは踊るだろう?』
シルキー『私を胴上げするー!^^♪』ぴょこぴょこ
ヴェルフィン『それはお前がして欲しいだけだろ?』
シルキー『違うもん!絶対するもん!』ぷりぷり
きゃっきゃっ!&あっはっはっ!
そのやり取りを感じ取り終えた中…ある声が耳を刺した。
滂沱の涙が零れ落ちていく中、街の人達からの罵倒が響いた。
『化け物は化け物らしく死んだように生きてればいいんだよ!』
『『あっはっはっはっはっ!』』←37ページ参照
ケイト『自分さえいなければよかった?消えてさえいれば、誰も傷付かずに済んだ?
下手に希望さえ持たなければ、苦しまずにいられた?
自分さえ…いなければっ;;』ぼろぼろ
たくさんの想いに押し潰されて…気付けば…自分というものを無くした。
その内、気付けば涙ばかりが溢れて慟哭以外出せなかった。
ケイト『ああああああああああああああ;;
うああああああああああああああああああああ!!!!;』
涙が止められず、クリエイトで治そうにも治らず、蘇らず…泣き叫ぶ以外できなかった。
その時、強く想った…
こんな記憶、要らない――
こんな痛みも要らない。哀しみも、絶望も、何も…何も要らない。
もう――何も要らない!!
その強く抱かれた意思と共に…記憶喪失に陥った。