第31章 穢れた精霊
ガレス「そうじゃの」
アイズ「うん…学ぶ前と比べたら、段違いに…
それほどに…強くなれた――」
フィン「…そうだね」瞑目&微笑
そう風月流の使い心地を身で体感し、その強さに沁み入りながらも背後で声が上がっていた。
ロキ「なんや暇やなー」体育座り
ケイト「そうだねー」体育座り
傍観し切ってるね…;
そう考えた折、他にもモンスターがいることに気付いた。
しかし…
ティオナ「ねー、どうする?攻めてこないけど」
フィン「…そうだね。あと1時間ほどで日が登る。
よしっ。襲って来るモンスター以外は放っておいていい!
どんどん先に進むぞ!」
『おーーーっ!!』武器掲げ
とりあえずケイトを抱えて先へ進んでいった。
揺らさないよう身体に負担がかからないよう風月流の徒歩術も教わっている。
というのも、その時使うはずだった体力を戦闘に回す為だ。
いつ何時戦場になるかわからないからこそだそうだ。
前世の記憶もあるらしく、それもまた元にして研鑽を積んでいったらしいから…
戦いというそれには恵まれていたんだろうね。
フィン「!…行き止まりか」
ティオネ「自然の成長によるものですね;このくそでくめ!!」イライラ
ティオナ「むー;これ切っちゃわない?」
フィン「ンー…でもなるべく手荒な真似は控えておきたい」
リヴェリア「?何故だ?」
フィン「それによって成し得ているものもいるからさ」指差し
『!』
ティオネ「こんな所に村が?!」
フィン「ああ…
恐らく、僕達の通行を防いでいるこれがモンスターの侵入も防いでいるんだろう。
あの村は絶壁に囲まれているようだが、その絶壁の前にあるこれはさらに侵入を難しくしているそれはそれは堅い木。
無理に壊せば…あとはわかるね?絶壁だけとなれば…」
『…;(汗』ごくっ
フィン「…ここまで来て残念だけれど、この道は諦めて迂回しよう」
ケイト「その必要はない!」
『!』
フィン「…へえ」うずっ
面白そうだね。親指の疼きが止まらない…
ケイト「ふっふっふっ…封印を解く時が来た!」キラーン!←十字架を左手で掴む
ロキ「んー?(首傾げ)
なんやイタイな。変なものでも食ったか?」
ケイト「失敬な!!;」
ロキ「中二病やないやろうし」う~ん
ケイト「まずは人の話を聞いてくれ!;」