第30章 ノアール
ロキ「人騒がせなやっちゃで、ホンマに」溜息
フィン「ははっ。いい予行演習だったとでも思おう」微笑
リヴェリア「そうだな…気持ちの整理もついただろうしな」くす
ガレス「しかしこれは…修理費が高くつきそうじゃの;」汗
フィン「問題ない。館内にあるものも全て、ケイトの復元で元に戻せる」
リヴェリア「それもそうだな。どうせなら少しだけ広くしてもらおうか。
ちょうど本棚が足りなくなってきていた所だ」
ガレス「ならわしの酒瓶を置く場所も作ってもらおうかの。そろそろ足りなくなってきた所じゃし」
フィン「はっはっはっ。
なら僕はケイトと兼用になるよう部屋を変えようかな^^」
ロキ「ならうちの神室はもっと豪華な造りにしてもらおうか!!^^」
そんないつもの騒動を見守りながら、笑い声は響いた。
そうして事態が落ち着いてから数分後、半壊状態に陥った館を前に僕は皆へ告げた。
フィン「館や中にあったものは全て、ケイトの復元で全て元通りになるだろう」
『ほっ』
フィン「そのついでに、ちょうどいいからリフォームでもしようと思う。
さて、皆喜べ!
今なら一人一部屋にもできるし、望みの配置が手に入れられるはずだ!
各自、好きに希望を述べてくれ」
『わーい!』
ケイト「ええ!!?;」
フィン「散々心配と迷惑をかけたんだ。迷惑料としてもらってもいいだろう?」にや&片目瞑
ケイト「うっ…;すみませんでした;」しゅんっ
そうして、その日中に黄昏の館はリフォームされた。
後日、若干大きくなった上に、質がケイトの魔法と魔力によって遥かに跳ね上がったそれら(黄昏の館)に対し
とっても満足気な顔をする団員達とは対照的に、疲れ切った顔で全身の痛みと戦い続けるケイトがいたとか…;
「ベッド、もふもふー」
「ジェットバスやー」
「天然温泉♪すべすべー^^//♪」
「露天風呂ー!!」
「天蓋付きで寝るのが夢だったんだ!!」
「ベランダ付きよろしくー!」
「家具の配置は」「部屋の配置は」
ケイト「うわああああああん!;;注文多過ぎいいっ!!;」
『ドンマイ』
フィン「済まないが頑張ってくれ^^;」←若干心が痛んでる人
こうして、人騒がせな事態は終息を迎えた。
大きな波乱を残して――
ケイト「わああああああああん;;」←注文未だ大多数
どっとはらい