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Unlimited【ダンまち】

第30章 ノアール





ベート「あの言葉も嘘だったのかよ;」

ケイト「いや、本気だよ?」
『え?;』

ケイト「大マジも大マジ。力も言葉も全力だった。
本当にそんなことなったらって考えて出てきた言葉がそれだった。

だからあの言葉は全部本気。本心から紡いだ言葉だ。
前にも似たような言葉言ってたでしょ?←694ページ参照

早い話が世界終末と自分を天秤にかけた予行演習。
でなきゃ嘘を付くのが下手な私があそこまで言えるわけないでしょ?」

『……だとしてもやめてくれ』嘆息

ケイト「うん;なんか…ごめん;」
アイズ「自分は死んでもいいからなんて絶対ダメ」さっ!&ぎゅっ!手を握る

ケイト「うーん…その時が来たら私は」
アイズ「ダメ」

ケイト「でも私一人で済むわけだs
アイズ「絶対ダメ」

ケイト「いや、だって
アイズ「ダメと言ったらダメ」

ケイト「我がままだなあ^^;」
アイズ「どっちもどっちだと思う」きっぱり

ケイト「ははっ。言えてる」苦笑

他の人達へ昔のケイトについて教え、談笑するブランシェを尻目に
ケイトはそれらを見やったまま、一人で眉間に皺を寄せて何かを考え込んでいた。

後で教えられた…


ケイト「ノアールは私と同じ黒髪で、出会った瞬間から共に互いへ惹かれ合った。
ノアールは強化、相手と同調してその力を制御することが出来る。つまりはブレーキ役だ。

私は強めて浄化するだけ。同じ点はと言えば、ノアールもまた強化の力を使えたことだ。
そして精霊寵愛までとは行かなくとも、たまに一体化して遊んでたんだ。クリエイトの制御の為に。


自分の中のクリエイトを扱いこなす為に、ノアールは何度でも助け続けてくれた。
生まれ持ったクリエイトと強大過ぎる魔力の暴走の歯止め役を買って出てくれたんだ。

先天的に持ち合わせたクリエイトを扱いこなせるようにする為、年齢にしては強大過ぎる魔力の器を持ってたから…

そうして共に過ごす内、出会った。
精霊だと知らない両親に拾われて、ノアールの旧友で同じ下級精霊のブランシェと。


で、このままじゃ力に飲まれて両親を殺してしまう大切な旧友を助けたくて、祖先から受け継いだクリエイトを行使した。

4歳までは幼くって、神の因子のそれ故か強大過ぎる力に潰されて暴走するばかりだった。
その度に何度でも止めてくれたのが、私の中に宿る精霊・ノアールなんだ」


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