第30章 ノアール
ケイト「だから…だから…言ったじゃんかっ…(ぽとっ)
私なんか、厄介者に過ぎないって;;←693ページ参照
居るだけで…嫌なことに巻き込むってっ!;
居ない方がよかった存在だって!;(涙)
…護ろうとするなよ。こんな私を護ってまで隣に居ようとするなよ!
傷付こうとなんて、するなよっ!!;;(ぷるぷる&ぼろぼろ)
頼むから…お願いだからっ…私一人のせいで、誰も死ぬなっ!!;;
そうなるくらいなら、私一人が死んだ方がよっぽどマシだっ!!!」
辛うじて跪いた状態まで起き上がり、涙ながらの叫びが響いた…
拳を握り、肩を震わせながら、それは必死に語った。
涙を拭かぬまま、涙ながらの悲痛な慟哭は続いて響く。
痛切なまでに想いが空気を反響して伝わってくる。
しかし…それが逆効果などと、本人は気付く由もなかった。
ケイト「頼む、ブランシェ!
私一人で済むならそれでいい!
お腹の子が無事ならそれでいいからっ!!(ぎゅっ)←十字架を握り締める
私なんてどうなったっていいから!!!
お願いだ!私だけを取り込んd
フィン「頼むから、そのようなことを言わないでくれ」ぽんっ←前に歩み寄り、肩に手を添える
悲痛な叫びを遮り、僕は言い放った。
フィン「生憎僕は、君一人を犠牲にしてまで生きたい等とは思わない。
ケイト…お腹に子もいるのに、頼ってしまって済まない(ぎゅっ)←槍を強く握り締める
ここから先は――僕が打って出る!」じゃきっ!!←槍を前に振るい構える
ケイト「何で…どうしてだよ!!;;」涙
涙がぼろぼろと落ちるのを背に感じる中、僕は理由を語った。
君のお陰で、ここまでに変われたのだということを…その想いを――