第30章 ノアール
~簡略化されたやり取り~
ケイト「墓穴をおおお!!;墓穴を掘るから埋めてくれえええ!!;
殺してくれえええええ!!!;」
アイズ「落ち着いてケイト!!それは布団!!;」
ケイト「うあああああああああああああああああ!、うあああああああああああああああああ!、うあああああああああああああああああ!、うあああああああああああああああああ!、」悶
フィン「っ!」ぷるぷる←肩を震わせながら笑っている(執務室)
リヴェリア「フィン?」眉顰め
羞恥で、恥辱…その二つの想いが心を荒らし尽くす最中…
フィンに色んな意味で突っ込まれた(ツッコミ込み)のは言うまでもない。
~このやり取りの続きは1009ページ以降参照~
夜御飯も済ませて雑務を終わらせた後、ロキ達も神の宴で食事を終えたようで帰ってきた。
そんな夜9時頃…音もなく、闇に溶けたそれは…いきなり現れた。
「なあ、おい…あんな奴いたか?」
何もない闇、その中から自然と出てきたそれを目にした瞬間…
ドックン!!
ケイト「!!」
次の瞬間、全身の鼓動が一つとなって脈打つ感覚にとらわれ、双眸を今までにないほど見開いた。
ベート「?おい、どうした」←ケイトを訝し気に見やる
アイズ「!…精霊?」
ざわっ!!
その言葉にざわつきは収まらず、彼女は静かに歩み寄った。
闇から現れた人は女性、白く長い髪を棚引かせ、狼狽を露わにして固まる私へと歩み寄ってきた。
そして満面の笑みを浮かべながら左手を取り、私の目を見つめて呼びかけた。
「ノアール」
『??』ざわっ
周囲からの雑踏の中、なおも呼びかけは止まらない。
何度も何度も、名を紡ぐ。それは…
「ノアール。
ノアール」
ケイト「!」たじっ
「『ノアール^^』」
幼い頃のある瞬間を想起させた。
街の人達からの仕打ちを受ける内に消えていた、4歳の頃の…たった一週間の想い出を――