第6章 本編の章 鹿島神社陥つ
「はい、分かりました。」
みかるは呟き、携帯を美琴に手渡した。
「棗様は、なんて言って来たの?」
美琴がみかるに尋ねた。
「今から、連合庁の者をこちらに向かわせるから一緒に連合庁まで来てほしいと申して居られた。」
みかるが琴音の問いかけに答えた。
「とにかく今は、棗様が申された通りひかりさんを連合庁にまで連れて行き、連合庁で治療をするかしか方法はない。」
美琴が呟いた。
「小牧美琴さんは、おられませんか?」
社務室の外から、女性の声がした。
「どうやら、来たのかしら?」
美琴が呟いた。
美琴は、そのまま玄関へと足を運んだ。
「はい、おまたせしました。」
社務室のドアを開けて美琴が応対した。
「小牧美琴さんですか?」
巫女装束を纏った女性が美琴に尋ねてきた。
「あ、美鈴さん。」
美琴が呟いた。
この美鈴と呼ばれた女性は、紺野美鈴といい美琴が巫女連合庁所属の巫女になった時美琴に連合庁のいろはを教えた女性である。
この後、美琴は美鈴の指示でひかりとみかるを連合庁に向かわせ、みかる達を連合に向かわせた事を棗に電話で伝えた。
「明日、巫女連合庁へいってみようかしら。」
美琴がポツリと呟いた。