第6章 本編の章 鹿島神社陥つ
「ひ、ひかり・・・」
みかるは呟き、ひかりのもとへと駆け寄った。
「お、お姉ちゃん・・・」
ひかりが呟いた。
「血止めの薬は飲ませているから、間もなくすれば血が止まると思うけれど、救急車を呼んだ方がいいと思うわ。」
美琴がみかるに尋ねた。
「そうかも、しれないけれどそれは、出来ないわ。」
みかるがつぶやいた。
「どうして、出来ないの?」
美琴がみかるに尋ねた。
「ひかりはね、私の本当の妹ではないの」
みかるが美琴の問いかけい答えた。
「本当の妹じゃない? それって、いったい・・。」
美琴が呟いた。
「ごめんなさい、さすがにそれだけは教えることは出来ない。」
俯きながらみかるが呟いた。
「とにかく、巫女連合へ行き棗さまのご判断を仰ぎましょう。」
美琴が呟いた。
プルルルルルル・・・・
美琴の携帯が鳴り響いた。
美琴は、携帯を取り出してはディスプレイに視線を落とした。
「棗様からだ。」
美琴は呟き、電話に出た。
「はい、小牧です。」
美琴が呟いた。
「棗ですけれど、道倉神社で発生した火事の事は聞きました。それで、道倉さんは無事なの?」
「道倉さんは、ここに居ますのでみかるさんに変わりましょうか?」
美琴が棗に。
「お願い出来るかしら?」
棗が呟いた。
美琴が呟き、携帯をみかるに手渡した。
「はい、道倉です。」
みかるが呟いた。
「それで、御身体はどう?」
棗がみかるに。
「私は、大丈夫なのですが、妹のひかりが大怪我をしていま美琴の神社で、保護されていて傷の手当てをしてもらって今は血も止まりは安静して眠っています。」
みかるが棗に。
「では、御二人とも無事なのですね?」
棗がみかるに尋ねてきた。
「はい、ですが・・このままではいられませんのでこれから連合庁へ参ろうかと思うのですが・・・。」
みかるが棗に。
「そうね、今はその方がいいかも知れませんね・・今から、そちらに手のものを向かわせますので、連合庁まで足を運んで下さいますか?」
棗がみかるに尋ねた。