第8章 妖魔滅亡 巫女達のその後
「待ちなさい、美琴!」
美鈴が待ったをかけた。
「お、お母さん・・。」
美琴が呟いた。
「さっきも、言ったようにあなた以外に誰が神社守るの?」
美鈴が美琴に訊ねた。
「そ、それは・・。」
口を濁らせながら美琴が呟いた。
「それが、分かってるのならここから脱出しなさい。」
美鈴が美琴につぶやいた。
再び発生した地震で、聖堂の天井から小さな石の破片が降り始めてきた。
「さあ、急ぎなさい。」
美鈴が望達に向かって呟いた。
「お、おかあ・・さ・・」
戦い疲れたのか、美琴は意識を失い瞳を閉じた。
意識を失った美事を連れ、望は聖堂を後にした数分後に大きな音を立て聖堂は崩れ去り、美鈴は聖堂とアグレスと共にした。
こうして、妖魔と巫女達の戦に終止符が打たれ妖魔達は完全にこの街から消滅し、この街に)再び平和が訪れた。
美琴達は、小牧神社へ戻り美琴は意識を取り戻した。
「ここは?」
美琴が呟いた。
「ここは、小牧神社よ。」
美琴の問いかけに望が答えた。
「私達、戻って来れたんだ。」
俯きながら美琴が呟いた。
「お母さんは、もういないんだね。」
涙を流しながら美琴が呟いた。
「美琴、ちょっと良い?」
サリアが、部屋へ入って来た。
「どうしたの、サリアさん。」
美琴がサリアに。
「あ、うん・・サリアの身体が心配になって見に来たんだ。」
美琴の問いかけにサリアが答えた。
「ありがとう、もう大丈夫よ。」
美琴がサリアに呟いた。
美琴は、身体を起こした。
「いつまでも、母の死を悲しんでいる訳にはいかない。」
美琴は呟いた。
「でも、これからどうするの?」
望が美琴に訊ねた。
「私達の身体には、四性獣の子供が宿ってるのよ。」
美琴は呟き、お腹をやさしく数回撫ぜまわした。
「男の子か、女の子なのかどっちなんだろう?」
望が呟いた。
「どっちにせよ、私達には大事な学業と子育てがあるのね。」
みかるが呟いた。
「学校か・・・行きたくないわねえ。」
望が呟いた。
「そうはいかないのが現状なのよ。」
みかるが呟いた。
この後、美琴達は2年後には高校を卒業し大学生となり美琴とみかると棗は女の子を出産し、望と美玖は、男の子を出産した。
妖魔が巣食う街・・完