第5章 本編の章 巫女連合庁
「え? あ、ちょっと棗様のお部屋に。」
廊下を歩き、声を掛けてきた望に呟いた。
コンコンコン・・・美琴はドアを3回ノックした。
「小牧です。」
美琴は、ドアの外から声を出した。
「失礼致します。」
美琴は、巫女らしく正座をして挨拶をした。
「あ、美琴さん・・どうしました?」
棗が美琴に。
「はい、実は棗様にお聞きしたい事が御座いまして。」
美琴が棗の問いかけに答えた。
「私に、聞きたい事ですか?」
キョトンとした顔で美琴が呟いた。
「はい、四聖性獣様と言うのをご存知ですか?」
美琴が棗に。
「四聖性獣・・・ですか?」
棗が呟いた。
「私が聞いた話ですと、その四聖性獣と契約を結ぶ場合は性行為を行なう事で、契約をすることがえ着ると聞いたのですが。」
美琴は棗に。
「その話なら、私も耳に致しておりますが、もしや美琴さんはその四聖性獣と契約を結ぶと言われるのですか?」
棗が美琴に訪ねた。
「はい、街中に妖魔が溢れるのはもはや時間の問題です。今の私達では、妖魔と戦っても勝ち目はないと存じます。」
美琴が問いかけに答えた。
「そうですね、検討をしてみましょう。」
美琴の問いかけに棗は答えた。
「それはそうと、もう媚薬の効果は消えましたか。」
棗が美琴に訊ねた。
「あ、はい。秘薬のおかげでよう完全に消えました。」
美琴が答えた。
「そうですか、四聖性獣の件は検討しますので今は、貴方達がやらなければならないことを優先して下さい。」
棗が呟いた。
「それでは、これにて失礼致します。」
美琴は、一礼をして棗の部屋を後にした。
「棗様とのお話は終わったの?」
廊下で、待っていた望が美琴に訊ねた。
「うん、でも話の内容は望でも話すことは出来ないけど。」
美琴の問いかけに望は
「それは、わかってる私は、正式な巫女ではないから。」
望は、そう呟いた。