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妖魔が巣くう街

第5章 本編の章 巫女連合庁


「まあ、それもあるけれど顔を見たらわかると思ってたけどね。」
みかるが呟いた。
「確かに、それもあるけれどまったく気付かなかった。」
望もつぶやいた。
この後、望達は中学生だった時の事を語り合っていたが、望は今でも美琴の事がとても気になっていた。
この後、望は何回も棗に美琴との面会を求めたが薬の効果が現われたので、今日1日はお会いできないと言われたのだ。
望は、部屋に戻り今日1日の日記を付けていた。
コンコンコン・・と、数回ドアをノックする音がして直ぐに部屋着姿のみかるが部屋の中に入って来た。
「みかる・・さん」
望が呟いた。
「小牧さんんとの面会も出来なかったみたいね。」
みかるが呟いた。
「どうして、そんなに小牧さんと面会したいの?」
開いたままのドアにもたれながらみかるが望に訊ねた。
「私達が、あの時美琴を1人で行かせなければ美琴はあのようなことにならなかったかもしれない・・・。」
俯きながら、望が呟いた。
「それで、こうなったのは全て自分のせいだと言うのね。」
みかるがつぶいた。
「うん。」
望が呟いた。
「確かに、そうかもしれないでも、今の貴方が行っても答えは同じだったと思うわ。」
みかるがキツイ一言を望に。
「今の望は、巫女としての心得が出来ていないわね・ましてや
遊び半分でなりきってる巫女がいても答えは同じだったわ。」
みかるが吠えた。
「きつい事を言うかもしれないけれど、美琴をあのようにしてしまったのは望だけの責任ではないわ。」
涙ぐむ望に向かってみかは呟いた。
「私も、巫女としてはまだまだ半人前かもしれない、そんな私が偉そうなことを言う立場ではないのはわかっているけれど今あなたがする事は、少しでも早く一人前の巫女にあることよ。」
みかるが望に慰めの言葉を掛けた。
「ちょっと、いいですか?」
部屋の外で、棗が声を掛けてきた。

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