第4章 本編の章 巫女とコスプレ少女。
この、立て篭もり事件で儀式は中断となり寄付金やお賽銭で集まった35万は、参拝客や寄付をした企業などに全額返還され琴音の神社に残ったのは1円もなかった。
この儀式は、13日の夕方まで行われる予定だったが警察側の要請により全ての儀式が中止になった。
この儀式の中止は、美琴に悪影響を与えた。
強盗犯を倒した剣は、証拠品として押収された。
「巫女庁に行ってみよう。」
美琴は呟き、お財布を持って神社を後にした。
この巫女庁とは、警察でも簡単に手出しが出来ない機関である。
美琴が、巫女庁を訪れたのは押収された剣を返還してもらう為である。
美琴が、使用している剣は魔法が封じられており琴音が5歳の誕生日の時に巫女庁から贈呈された物であり、琴音にとって非常に大事な宝剣なのだ。
その宝剣も今は、警察にある。
時刻は、午後3時を回っていた。
美琴は、当たりを見渡したが辺りは建物ばかりで喫茶店のような店は、一件もないのだ。
「仕方がない、望の家に行ってみよう。」
美琴は呟き、望の店に足を運んだ。
望の家は、バスに乗って2つ目駅近くにあり歩いて行ける距離なのだが、どんなに早く歩いても40分は掛かるのでバスに乗って行くのが早いのだ。
その美琴を白色の車が後を付けたいた。