第8章 妖魔滅亡 巫女達のその後
「それより、皆は夏休みの課題は進んでる?」
美琴が望達に訊ねた。
「あーそういえば、私やっていないわ。」
望が呟いた。
「夏の風物詩だけはしないでね?」
美琴が望に向かって呟いた。
夏休みの風物詩・・・夏休みが終わる1日前になって課題が全く終わっておらず、学生が必死になってやる事であるで、一夜漬けという物だ。」
「私は、まだ問題集が全くの手付かず・・」
美玖が呟いた。
「けど、私達その問題集など持ってき来てないわよ。」
みかるが呟いた。
「・・・・うわぁー! どどどど・・どうしよう。」
望が叫びながら天を仰いだ。
「まあ、妖魔との戦いが終わらに限り私達には無理ね。」
美琴が呟いた。
「そ、そういえばそうね・・・。」
望が呟いた。
「まあ、どっちにせよ私達には時間がないと言う事ね。」
みかるが呟いた。
ピンポーン・・・
社務所のインターフォンが鳴った。
「誰だろう?」
美琴が呟いた。
美琴達が、居るのは本堂でインターフォンがあるのは社務所なので、インターフォンの音が聞こえる筈はないのだが、小牧神社では本堂と社務所とは連結しており例え本堂に居たとしても、社務所のインタ-フォンが鳴れば応対出来るのだ。
声は、男性で聞き覚えのない言語で話しかけていた。
美琴は、インターフォンを消し社務所に向かった。
社務所の前では、白銀の髪をした老人が立っていた。
「あれは、確かフォルン王女の執事・・」
美琴が呟き、執事に声を掛けた。
「おや、美琴さん・・お久しぶりです。」
執事が日本語で美琴に声を掛けた。
「ここでは、なんですので本堂へお越しください。」
美琴が執事に向かって呟いた。
「それで、フォルン王女直属の執事さんがどうして神社へ?」
美琴が執事に訊ねた。
「はい、実はフォルン様やファナ様に続きサリア様やアイリスまでが行方不明になったのです、ファナ様達は小牧神社を訪れると申されましたが、それ以来ご連絡が取れなくなりましてな、それでこの神社を訪れた次第なのです。」
「ねえ、ファナ様って誰?」
望が美琴に訊ねた。
「フィンランドの第一王女で、ファナ様は、フォルン王女の妹君でファインランド国の女王陛下で、サリアさんはフォル王女の身辺警護をする騎士で、アイリスさんは専属メイドなのよ。」
望の問いかけに美琴が答えた。