第8章 妖魔滅亡 巫女達のその後
「渡辺さん、これだけは言って置くわね、貴方達は霊峰山で契約をしたけれどその四性獣の力を過信しすぎないことね。」
剣を振りながら美琴が呟いた。
「それは、分かっているわ・・私は、以前小牧さんが言ってた私が持つ秘めた力が眠っている力が本当にあるんだったら、その力を使えこなせるようにしないといけないから、私も頑張らないといけないわね。」
美玖が呟いた。
「あ、剣の稽古を付けて欲しいんだけどいい?」
美玖が美琴に訊ねた。
「・・・・・良いわよ。」
美琴は呟き、美玖と対峙した。
「では、行きます。」
美玖は呟き、美琴に向かって剣を振り、その剣を美琴が剣を受け止めた事で剣舞が始まり美玖への稽古が始まった。
「どうしたの、動きが鈍り出したわよ。」
大人しかった美琴が動き始めた。
美琴は、並はずれた剣さばきで美玖を追い詰めて行くも、美玖は辛うじて美琴の剣を辛うじて受け止めて行く事で精一杯だった。
「どうしたの・・そんな事じゃ、妖怪達には勝てないわよ。」
美琴が吠えた。
美玖は立ち上がり、再度剣を構え美琴と対峙した。
「遠慮などする必要はないのよ、私を妖怪だと思い掛って来なさい。」
美琴が美玖に向かって叫んだ。
美玖は、なんだかんだで美琴の剣さばきを、対処出来るようになり始め以前より美玖の動きがよくなってきた。
「渡辺さん、貴方が契約した四性獣の力を引き出してみて。」
美琴が美玖に向かって呟いた。
「四性獣の獣の力? わかりました、やってみます。」
美玖は呟き、精神を集中させた。
黒い髪が少しずつだが、赤色に代わって行った」
これが、スザクの力。」
美琴が呟いた。
「も、もっと、精神を集中しなきゃ。」
美玖は呟き、さらに精神を集中した。
「なるほど、大したものだけれどまだ、甘い。」
美琴が呟いた。
美玖本人は、スザクの力を扱えるようになったと思い込み、美琴に挑むもあっさりと力を失っていった。
「そ、そんな・・・ど、どうして。」
美玖が呟き、ガクンと体制を崩した。
「美琴、今日はそれ位で良いだろう。」
父である、セイリュウが美琴に。声を掛けた。
「お父さん・・。」
美琴が呟いた。
「彼女は、まだ巫女になって日が浅いんだ・・今日はもういいだろう。」
セイリュウが美琴に向かって呟いた。
「渡辺さん、立てる?」
美琴が美玖に声を掛け美玖の手を軽く握った。