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妖魔が巣くう街

第8章 妖魔滅亡 巫女達のその後


ここは、小牧神社の本堂。
この本堂には、美琴や棗の他に四性獣が集結していた。
その四性獣達は、18歳から23歳ぐらいの人間の姿を変えていた。
「まさか、四性獣達がイケメンな人間に姿を変えられるとは思わなかったわ。」
四性獣の姿を見て望が呟いた。
「それでは、明日の夜聖堂へ乗り込もうと思うんだけれど、皆の意見を聞かせて欲しいんだけど、何か意見を言いたい人はいる?」
美琴は、望達に訊ねた。
「そうねえ、明日はちょっと早すぎる気がするわ、」
みかるが呟いた。
「そうねえ、霊峰山から戻ってまだ日も浅いからしばらくまったほうが良いわ。」
望が呟いた。
「けど、私達にはのんびりとしている時間はあまりないのよ。」
美琴が望に。
「それは、そうだけれど・・。」
望が呟いた。
「美琴、貴方の気持ちはよく分かるわ・・でもね、体を休めるのも巫女としては大事な事でもるのよ、とにかく今はその体を休めておきなさい。」
棗が美琴に。
「美琴、この巫女の言う通りだ。」
セイリュウが美琴に向かって呟いた。
「わかったわ。」
美琴は呟き、本堂を後にした。
「小牧さんは、一体どうしたんだろうね。」
美玖が呟いた。
「おそらく、母の事だろう。」
セイリュウが口を開いた。
「お母さん?」
望が呟いた。
「ああ、あいつの母は今あの聖堂に居るのだ。」
セイリュウが語った。
「それは、どういう事なのですか?」
棗がセイリュウに訊ねた。
「美琴が生まれた時にあいつは聖堂で、甦ろうとしている妖魔達の復活を遅らせる為に聖堂で人柱になっているんだ・・あいつが、聖堂に早く乗り込みたいのは妖魔達を滅ぼしたいだけではなく、母を一刻も助け出したいという強い気持ちもあるんだよ。」
セイリュウが語った。
「私、見てきます。」
美玖は呟き、本堂を後にした。
「はあっ!」
美琴は吠えながら2本の剣を交互に振るっていた。
剣先から、眩い光と紅蓮色に輝く炎が溢れだしていた。
「あのう・・・小牧さん」
美玖が美琴に声を掛けた。
「なんだ・・・。」
美琴が振り向き、返事をしたが何故か美琴の雰囲気が変わっており、優しかった瞳が恐ろしい瞳に代わっていたのだ。
「どうした?」
美琴が美玖に。
「セイリュウ様から、お母さんの事を聞いたわ。」
美玖が恐る恐る呟いた。
「そう、お父さんが言ったのね。」
美琴は呟き、再度剣を振るった。




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