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妖魔が巣くう街

第7章 本編の章  四性獣との契約


「ほう・・・小牧の巫女か?」
美琴の姿を見た仁也は呟き、1匹の妖魔を呼び出した。
「ウヒャヒャヒャヒャヒャ・・」
妖魔は笑いながら、美琴に向かって突進して行ったが、美琴が振り下ろした剣であっさりと真っ二つに寸断され絶命した。
「くそう・・天野の巫女め」
悔しそうに仁也が呟いた。
「ならば、俺が相手だ。」
仁也は呟き、剣を抜き身構えるや美琴の剣と対峙した。
「貴方は、渡辺さんのマネージャのはず・・なのに、どうして渡辺さんを悲しませなおも妖魔達の封印を解いたの?」
美琴が仁也に訊ねた。
「お嬢ちゃんには、関係ねえんだよ!」
仁也は叫び、剣を振り回したが美琴は冷静になり、仁也の剣を受け止め仁也の動きを封じようと試みたが、妖魔が行く手を遮り仁也には手が届かなかった。
「美琴・・加勢するわ。」
望と美玖が呟き、美琴のそばに歩み寄った。
「渡辺美玖・・まさか、巫女になっていたとはな。」
美玖の姿を見て仁也が呟いた。
「赤西さん、どうしてこの様な事をするのですか?」
美玖が仁也に訊ねた。
「君が知る必要はない!」
仁也は呟き、美玖に向かって剣を振り下ろしたが、美琴によって受け止められ仁也は、一歩後退し更なる妖魔を召喚した。
「渡辺さん、残念だけどもうあのマネージャーさんは助けられないわ。」
美玖に向かって美琴が呟いた。
「そう、そうなんだ・・。」
美玖が呟いた。
「でも、どうするの?」
望が美琴に訊ねた。
「とにかく、今は残っている巫女さん達を探して棗様の元へお届けして?」
美琴が望と美玖に伝えた。
「ほう、流石は天野の巫女だ。」
仁也が美琴を見て呟いた。
「妖魔に心を見透かされ妖怪に魂を売ったのね。」
美琴が仁也に向かって呟いた。
「貴方の目的は、渡辺さんと言う事?」
美琴が仁也に訊ねた。
「君には、関係のない事なんだよ!」
仁也は叫び、剣を振り下ろすも美琴に受け止められた。
「ヒャヒャヒャ・・」
仁也は、不敵な笑いとともに醜い妖魔の姿へと変えていった。
「ついに、正体を現したわね。」
美琴が叫んだ
「巫女よ、我が慰み者となるがいい!」
妖魔は叫び、美琴に向かって触手を伸ばしたが、攻撃はかわされ美琴の一撃をまともに食らい雄叫びを上げた。
「お、おのれ・・小牧の巫女め。」
仁也は呟き、美琴を睨み付けた。
「あまり、時間はかけられないわね。」
美琴が呟いた。

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