第7章 本編の章 四性獣との契約
「とにかく、鹿島神社に戻った方が良いのかも知れません。」
棗が呟いた。
では、儀式は中止・・ですか?」
美琴が棗に訊ねた。
「そうね、儀式は中断して鹿島神社に戻りましょう。」
棗が呟いた。
「それでは、みかるを呼んで来ます。」
望が呟き、みかるが居る祠へと駆け出しみかるを連れて戻って来た。
「皆さん、軒詠に乗って下さい。」
美琴が呟き、棗達が軒詠背中に乗り軒詠は緩やかに上昇して行った。
棗達を乗せた軒詠は、そのまま鹿島神社へと急いでいた。
「軒詠・・急いで。」
美琴は軒詠に向かって呟くや、軒詠は速度を上げた。
霊峰山から、15分程度で鹿島神社に到着した。
上空から、紅蓮の炎に包まれる鹿島神社が現れた。
「軒詠・・火を消すわよ。」
美琴が呟き、軒詠の口から爆水のブレスが吐き出された。
「みんな、行くわよ。」
美琴が呟き、軒詠から鹿島神社の地に向かって飛び降りた。
「ちょ、美琴・・こんな高いところから飛び降りるの?」
望が呟いた。
「何を言ってるの? 契約を完了してるのなら大丈夫のはずよ。」
空を見上げながら美琴が呟いた。
「うーん・・・大丈夫かな?」
望が呟いた。ようまたch
「私、行きます。」
美玖が呟き、軒詠から飛び降り地面に着地した。
「望は、契約は済んでるの?」
みかるが望に訊ねた。
「う、うん・・・セイリュウとね。」
みかるの問いかけに望が呟いた。
「そう、じゃ・・飛び降りても大丈夫だね。」
みかるが呟いた。
「そう言うみかるは済んだの?」
望がみかるに訊ねた。
「私はまだよ。」
みかるが望の問いかけに答えた。
数分後、軒詠は鹿島神社の鳥居に降り立った。
一足先に、棗が境内を目指して駆け出しみかる達も後に続いた。
先に境内に到着した美琴は、剣を抜き妖怪達に向かって突進した。
「はああああっ・・」
美琴は吠え、妖怪に向かって剣を振り下ろした。
「シャアアアッ!」
剣で体を真っ二つにさっれた妖怪の絶命を伝える声がした。
美琴の周辺には、体を寸断された妖怪達の亡骸が横たわっていた。
「ウヒャヒャヒャ・・」
一匹の妖怪が美琴に向かって飛び込んできた。
「おのれ、妖怪め!」
美琴は叫び、剣を振るい妖怪を真っ二つにした。
「赤西仁也は、一体どこに居るの?」
妖怪を切り倒しながら美琴が呟いた。
「美琴!」
望とみかるが境内へと掛け込んで来た。