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妖魔が巣くう街

第7章 本編の章  四性獣との契約


「こ、これは・・」
フォルンは、先程の姿を見て絶句した。
このウェイトレスは、数分前までフォルンに和菓子を売ったウェイトレスであり、おそらく先程の男性に襲われたんだろう。
フォルンは、そう思っていた。
「フォルン王女・・噂通りだとしたら・・・」
サリアがフォルンに。
「おそらく、そうでしょうね。」
サリアの問いかけにフォルンが呟いた。
「きゃああっ!」
前方で、女性の悲鳴が聞こえた。
「サリア・・・・」
フォルンは呟くや杖を持ち、悲鳴が聞こえ場所へと駆け出すや、サリアも剣を持ちフォルンの後を追った。
「なっ、これは何?」
サリアは、足を止めて呟いた。
サリア達が駆け寄った先には、先程のように無数の蟲が女子を捕えては凌辱を繰り返し続けていた。
蟲に襲われる女性たちの喘ぎ声が響き渡り、妖怪達の人間への復讐と言う名の宴が催され子種が子宮に注がれていた。
「はぁあああっ!」
サリアが吠え、蟲に向かって剣を振り下ろし蟲達の体を切り裂き、フォルンのの炎魔法が蟲を灰へと変えていった。
「大丈夫ですか?」
サリア達は、女性達に声を掛け急いで逃げるように促した。
「うふふ・・・私の赤ちゃん。」
女性は呟き、その場から立ち去った。
「姉上様っ」
フォナとアイリスが歩み寄って来た。
「ファナ、先程のウェイトレスは?」
フォルンがファナに尋ねた。
「先程のウェイトレスは、店内に運んで起きました。」
ファなに代わってアイリスが答えた。
「そう、私達はしばらく街を見回り続けよう。」
フォルンが呟いた。
フォルン達は、街を徘徊し妖魔の姿が現れるのを警戒した。
「辺りが、暗くなってきた・・。」
空を見上げてサリアが呟いた。
「夜になったと言う事は、いよいよ本格的に妖魔達の動きが本格的になり活発的になると言うことね。」
フォルンが呟いた。
フォルン達は、辺りを見渡しては警戒をしながら街を歩き続けたが、フォルンの前から横太りの大男が歩いて来た。
「この、気配は・・。」
サリア呟き、通り過ぎる大男を見つめた。
「ブシャアアアアッ!!」
大男は、見難い異形の姿に姿を変えサリア達に襲いかかったが警戒していたサリアの剣に心臓を突き抜かれ絶命した。
「これからは、こう言った事が起きるのね。」
サリアが死体を見て呟いた。

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