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妖魔が巣くう街

第6章 本編の章 鹿島神社陥つ


「も、申し訳ござません・・。」
美琴は、己の未熟さを棗に詫びた。
「それよりも、体は、大丈夫ですか?」
棗が美琴に尋ねた。
「はい、私とみかるさんは大丈夫ですが、渡辺さんと望の方が非常に危険な状態にまで落ち言っています・・。」
美琴が棗に呟いた。
棗は、他の従者の巫女や側近を呼んでは、美琴達をある裏本殿へと運んでは静かに寝かしてはある秘薬を飲ませた。
この秘薬は、以前美琴が警察署で妖魔に凌辱され時に飲んだ秘薬であるのだが、強力な精力を持ったアガレスが持つ妖力に効果あるかは不明だが、今はこの秘薬しかないのである。
「こうなったら、四性獣と契約を結ぶしかないでしょう。」
棗が呟いた。
「四性獣・・霊峰山に住んでいると言う妖魔の事ですか?」
従者の巫女が棗に。
「ええ、私達にとっては強力な味方なのですが・・。」
俯きながら棗が呟いた。
秘薬の効果が表れるまでの間、美琴達の子宮ではアガレスの精子と卵子とが触れ合いアガレスの子供が作られ始めた。
20分後には、アガレスに注ぎ込まれた媚薬の効果が、完全に消え3時間後には体のマヒも完全に消えた。
「棗様・・。」
体を起こし、美琴が棗の名を呼んだ。
「もう、体を動かしても良いのですか?」
棗が訪ねてきた。
「はい、私は以前にも秘薬を飲んでいますので、秘薬の効き目が早いのですがみかる達はまだ効果は表れてはいないようです。」
棗の問いかけに美琴が呟いた。
「美琴、よく聞きなさい今の貴方達の霊力では、アガレスには到底勝ち目はないでしょう・・それなら、アガレスに匹敵する霊力を身に付けるしかありません。」
棗が呟いた。
「アガレスに匹敵す力と言う事は、霊峰山に住むと言われ東西南北のそれぞれの力を持ったと言われている、4匹の性獣と契約しその性獣の力を身に付けよと言う事ですか?」
美琴が棗に。
「はい、私は霊峰山で4匹の性獣を束ねると言われる性獣王と契約を試みようと思います。」
棗が呟いた。
「それで、私達はいつ霊峰山へ向かうと宜しいのでしょうか?」
美琴が棗に尋ねた。
「そうえすね、明日の朝にはここを立つことになるでしょう。」
美琴の問いかけに棗が答えた。
「分かりました、明日の朝にはここを立ちますが、何人かの巫女を残しておいた方が良いかも知れない気がするのですが・・・」
美琴が呟いた。
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