第6章 本編の章 鹿島神社陥つ
「休憩が終わったら、本殿の掃除に入るからね。」
美琴が呟いた。
鹿島神社の本殿の広さは、美琴の神社の本殿より1,2倍の広さを持っており第2本殿というもう一つの本殿があるのだ。
「さてと、再会しますか?」
美琴は呟き、みかる達は本殿の掃除に取りかかった。
本殿の掃除は、それから2時間後無事に終了した。
時刻は、4時を回り美琴達は棗の指導の元で舞の稽古を行った。
「痛い。」
美玖が呟いた。
望の足が美玖の足を踏んでいたのだ。
「あふぅん。」
今度は、みかるが望の一撃を受けた。
「あ、ごめん」
望がみかるに。
「まさか、こんなに酷いとは思いませんでした。」
美玖と望の舞を見て棗が呟いた。
「きゃん。」
袴の裾を踏んで望が転倒した。
「だ、大丈夫ですか?」
心配そうに美玖が望に呟いた。
「あはは・・、大丈夫。」
望が呟いた。
「あの二人には、徹底的な指導が必要ですね。」
美琴が棗に。
「そうですね、まだ、日が浅いとは言え指導が必要ね。」
美琴の問いかけに棗が呟いた。
この後、美玖と望は棗に徹底的にしごかれた。
舞となると、棗の性格は変わり鬼になってしまうのだがこれは、二人の事を思ってのことであり決して美玖達を毛嫌いとかしていると言う訳ではない。
「前よりはだいぶ良くなって来たわね。」
二人を見て棗が呟いた。
「棗様、少しよろしいでしょうか?」
一人の巫女が棗に。
「何か、ご用ですか?」
棗が巫女に。
「はい、警察の方が6名ほど訪れております。」
巫女が棗に。
「警察の方?」
棗が呟いた。
「みかる、私はしばらく外しますのでしばらくお願いします。」
棗は呟き本殿を後にした。
「何か、あったんだろうか。」
本殿を後にする棗を見つめながらみかるが呟いた。
「休んでいないで稽古を続けて。」
みかるが呟いた。
「ねえ、棗様はどうしたの?」
美琴がみかるに。
「なんでも、警察の方が来ているらしいわ。」
美琴の問いかけにみかるが呟いた。
「みかる、ここはお願い。」
美琴は、剣を持って走って本殿を後にした。
「ちょっと、美琴・・どうしたの?」
みかるが美琴に声を掛けたが美琴には聞こえなかった。
「しばらく、休憩よ。」
みかるは呟き、剣を持って美琴の後を追った。
「疲れた・・あの二人は鬼・・ですか。」
望が呟いた。