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妖魔が巣くう街

第3章 本編の章 王女来日


美琴は、姫と呼ばれたフォルンを見つめ続けた。
美琴の手には、先程の剣が握られているが、フォルンの前にはアイリスやサリアと言った剣の使い手が居る為美琴と言え簡単には手が出せない状態である。
それに、このフォルンとか言う姫もかなりの力の持ち主であるに違いないと美琴は睨んでいた。
美琴は、剣を鞘に納めた。
「ようこそ、天野神社へ。」
美琴は、巫女らしく礼をつくした。
フォルンは、王女だが身に纏っている服は貴族のご令嬢が着る服装と同じような物であった。
ヒラヒラとしたフレア型のワンピース姿に、ツルが描かれたブラウスを身に着けて髪にはピンク色のリボンが付けられており、額には光り輝く銀色のティアラがはめられていた。


「フォルン王女、こちらへお越し下さい。」
美琴は、呟きフォルンを御殿へと案内した。
フォルンは、美琴の歓迎を受け御殿へとの中へ。
フォルンは、美琴の袴をじっと見つめていた。
「姫様、先程からあの巫女さんの袴ばかり見つめておられますがいかがなされましたか?」
サリアがフォルンに。
「私の調べでは、巫女さんは装束を着る時は下着を身につけないと聞きていますが実際はどうかしら?」
フォルンがサリアの問いかけに答えた。
「着きました。」
美琴が呟いた。
「美琴殿、ここは、どこなのですか?」
フォルンが美琴に。
「はい、ここは天野神社の本殿です。この神社を訪れた方は必ずここにお参りする習わしとなっております。
美琴は、階段を昇っては幣振りながら祝詞を述べた。
今美琴が述べている祝詞は、天野神社に古くから伝えられる祝詞であり美琴の先祖代々述べてきた祝詞である。


美琴が祝詞を述べると、風が吹きその風は次第に強さを増して行き、美琴の袴をフワリと捲り上げては白色のショーツをフォルン達に晒し出した。
「巫女さんって、下着を身につけるんだ、」
とフォルンが呟いた。



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