第7章 二月一日【家康の新しい1年の朝】

二月一日朝

誕生日の日から翌日の朝
目が覚めた後、家空が明るくなるまでこれでもかと抱き続けた家康。

何度も己の欲を
吐き出し、それでも治まらない熱に振りまわされた家康。

自分の隣ですやすやと寝息を立て、気持ちよさそうに寝ている

まさか今年の誕生日はこんなにも思い出に残る誕生日になるなんて思いもしなかった。

秀吉との姉たちとの「らぶばとる」とかいうやつから始まり、
三成と卵を取りに養鶏場にいき、政宗の計らいでお弁当まで一緒に食べる。
俺としては一刻もはやく離れたかったが…

そして政宗のところでのケーキ作り。

まさか自分の宴に用意されるものがここまで様々な工程を経てできるとは思わなかった。


ふたりで秘密裏に唐辛子入りのケーキまで作っているとは思いもせず、一生懸命に作る姿は可愛かったし、なにより気持ちがうれしかった。


政宗さんに「家康の誕生日だからって家康の好きな物をできるだけ献立に入れて欲しい。」って家康居ない時の会議の後で政宗さんに頼んできたって。

今も焚いている政宗さんから貰った香の一式。


信長様にも｢二人で出かける機会を作ってやった。思い出作りでもしてこい。｣

すべてを分かったようなあの人の言い方には今ひとつ尺に触るけど。
信長様からは羽織と金平糖。手紙付いているみたいだから後で読んでおこう。


秀吉さんは南蛮の商人から買い付けた薬作りの道具一式を貰い、
｢を泣かせるようなことするなよ。俺の可愛い妹なんだからな。｣


相変わらずだけど、なにかと気にかけてくれるところはいいけど、度を超えてるような気がする･･･

三成(アイツ)からは、職人に頼んで作って貰ったという竹の眼鏡を貰った。
卵を取るのに傷だらけでで卵を取るのはどうしようもないと思うけど、
｢そうなんですね！さすが家康様はなんでもご存知で、やはり素晴らしいです！｣って卵を取る時のやり方教えただけで、あそこまでいうし。
光秀さんは小さな小瓶に入った変わった色の飴玉。
甘いもの好きじゃないのにあえてこれを選んだあたりが光秀さんさんらしい。
｢に食べさせたら面白い事になるだろうな…くく
」