【イケメン戦国】『プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭③~』
第5章 一月三十一日 宴 in安土城大広間
が返事をするとの口にケーキが運ばれ、口の中にクリームの甘さと、苺の甘酸っぱさ、スポンジの感触、家康の気持ちも入り、『幸せな味』が広がった。
(うん・・・美味しい。家康に食べさせて貰えるなんてきっと早々無いだろうな…。)
ケーキを飲み込むと佐助から家康用のスプーンを渡され、チョコペンで書いた家康の部分が削れない用にアーチ状にケーキをとった。
光秀「ずいぶんと大きく言ったな、くく、家康が食べれるかこれは見ものだ、」
三成「家康様、頑張ってください!」
家康「お前に言われなくてもわかってるし。」
「大丈夫?ちょっと取りすぎちゃったかもよ?」
家康「平気。それより零さずに食べさせてよね。」
「うん!」
目をキラキラ輝かせて家康を見つめ、本当に嬉しそうにする姿を見て、本日何度目だろうか『可愛い』、『一生大事にしたい』と思い、少し表情が柔らかくなっていた。
佐助「それではさん、家康公へお願いします。」
「えっと・・・家康、これからもずっと私のそばにいてね、そして家康のそばに居させてね。」
恥ずかしながらも必死に伝える姿に我慢の限界が来そうになりながら大きな口を開けると、が取ったケーキの全てが家康の口の中にすっぽりと入って行き、その姿に見ていた佐助始め、他の武将から『おぉーやるなー!』という言葉が漏れ、拍手が贈られた。