【イケメン戦国】『プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭③~』
第5章 一月三十一日 宴 in安土城大広間
『~パッピーバースデー、ディア家康、ハッピーバースデートゥーユー。』
家康の、目の前で小さな声だが、一生懸命歌うその姿に家康は目が離せず、幸せな気持ちがものすごく沸いた。
「さっ、火を消してください…」
家康の耳元でそっと佐助が囁くと家康がの手をとり、
『一緒に消そう、』
ケーキを挟んで向かい合わせに立っていた二人は、隣同士になり、手をぎゅっと繋いで一緒にケーキに差し込まれたろうそくの火を消した。
二人がフーっと息を吹きかけるといくつかあったろうそくの火は一瞬で消え、佐助が拍手をするといつの間にか武将達も一緒に拍手を送っていた。
「家康・・・」
家康「、ありがとう。俺にこんな幸せな誕生日をくれて。」
「ううん、私だけじゃできなかったよ。信長様や佐助くんやみんなが家康の事を思って一緒にやってくれたから出来たんだよ・・・。」
家康がの両手を持ち、おでこをコツンとくっつけていると・・・
佐助「お取り込み中申し訳ない。是非二人にはファーストバイドをやって欲しい。」
家康「ふぁー?ばいど?」
「えっ?ファーストバイトを?」
政宗「佐助、さっきから変な言葉を使わないで俺達にも分かるように説明しろ。」
佐助「ファーストバイトは結婚式、つまり祝言の時に行われるイベント、催しの1つです。」
ただでさえ恥ずかしそうに歌っていたがそのうちゆでダコになるんじゃないかと思うほどにどんどんあかくなるのを家康は気づき、現代でイチゴ狩りの帰りに見たあの祝言の様子でなにがそんなに恥ずかしいのか疑問に思っていた。