【イケメン戦国】『プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭③~』
第5章 一月三十一日 宴 in安土城大広間
の手によってお披露目されたケーキは自分達が貰ってきた真っ赤ないちごがしっかりと存在をアピールし、薄く切ったイチゴも周りに飾られ、中央にはチョコペンで文字が書かれていた。
家康「っ・・・これ、あのケーキ?に苺も?」
見慣れないものと、土台までしか見てない家康は驚き、言葉に詰まっていた
「そうだよ・・・、京都のマンションで信長様がクリームを縫ってくれて、飾り付けをしたんだ・・・。」
真ん中にはチョコペンで
『お誕生日おめでとう!家康♡1・31』
と描き、世界に一つだけのオリジナルのケーキを歴史的にもかなり珍しい?はじめてのケーキがそこに存在していた。
たくさんの思い出が詰まったそのケーキ。
家康「この色のついた棒?は?」
「ろうそくです、これに火をつけるので、歌を歌い終わったら消してください。」
佐助がおもむろに取り出したマッチで火をつける。
「佐助くん?それマッチ?いつの間に・・・?!」
光秀「あぁ、ケーキ屋とか言うところで佐助が頼んで居たのはそれか。」
佐助「はい。おそらくこれがないとできないかと思い。」
三成「相変わらずの策士ですね!」
三成に褒められてちょっと照れる佐助たが、すぐに気を取り直してマッチでろうそくに火をつける。
佐助「さぁ、さん。家康公の為にあの歌を歌って欲しい。」
秀吉、政宗「あの歌?」
「う、う・・・ん。」
ものすごく恥ずかしそうに、顔を赤くしながらも現代では当たり前の『Happy Birthday』の歌を歌い始めた。
(大好きな家康の為にだから・・・)
その歌に最初は武将達も聞きなれない言葉で不思議そうな顔で聞いていたが、その歌声にはなりの気持ちがものすごく伝わり、ろうそくの火が赤々と揺れ、安土城の大広間は一気に温かな空気に包まれた。