【イケメン戦国】『プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭③~』
第4章 【一月三十日 午の刻~未の刻】~はじめてのおつかい♪~
「じゃ、始めよう!」
政宗「おぉ、そうだな。さて、粉はちゃんとあってるか?」
家康「多分あってると思います。」
政宗が瓶に入っている粉を確認し・・・
政宗「うん、大丈夫そうだな!」
「良かった・・・!ねっ!大丈夫だったでしょ!?」
と家康が安堵しようやくケーキの土台作りに取り掛かることになった。
「とりあえず卵を黄身と白身に分けて・・・」
手際よく卵を黄身と白身にと分けて、お椀に取り分ける姿を見て政宗は関心した。
政宗「中々手際いいな!おい!家康、ぼーっと突っ立って無いでお椀抑えてろよ!」
家康「なんで俺までやらなきゃ・・・。」
家康がボソッとつぶやきながらも、さりげなくお椀を抑えた。
(こんなに真剣な顔してやってるんだ・・・。)
がお針子の仕事以外でここまで真剣な顔をして何かに没頭する姿を見て、家康は嬉しさがこみ上げた。それと同時に自分の為にここまで一生懸命やる姿を愛おしく、と出会えて良かったと改めて感じながらも、出てくる言葉は素直じゃなかった…
家康「あんまり一生懸命やりすぎて、腕痛めたりしないでよ。」
「大丈夫だよ!このくらい!精一杯家康の誕生日のお祝いの気持ちを込めて作るからね!」
目を輝かせて張り切る。心から家康の為に作りたいというのが分かりすぎるくらい。
家康「っ・・・。まぁ楽しみにしてるから。」
(本当に可愛いすぎだし…。)
一瞬の言葉に反応を忘れかけるも、家康は少し頬を赤らめて精一杯のお礼の言葉を口にした。