【イケメン戦国】プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭②~
第8章 【エピローグ】夢の後と夢の続き
本能寺跡に着くと、もう夜と言える時間にも関わらずちらほらと観光客の姿――
そして。
石碑の目の前、四人の女性がきゃいきゃいと楽しそうに話しているのを見つける。
はじめまして、なんて声も聞こえてくるから、おずおずと声をかけてみる――
「あの、突然すいません…」
「あーっ!!もしかせんでもさくちゃん、やんなぁ!?
琥珀やよーーっ!!」
「…こ、こはくちゃーんっ!!!その節はありがとうございましたぁああ!!つやつや先生ーっ!どえろーい!!」
「ちょ、公共の場でどえろい言うなっ!よく頑張ったねぇ、お互いお疲れ様でした!」
「あ、あと、連夜の雪かきおつかれさまですっ!!」
「ほんまそれなー!?京都は雪無いねぇ、いいなぁ…!」
琥珀ちゃん。
今回、一緒にコラボに初参戦した素敵な書き手様。
私の泣き言をいつも受け止めてくれる大きな懐、それでいて甘え上手な。
まるでお姉ちゃんのような、妹のような、そんな風に感じていたお友達――会えた興奮覚めやらないまま、残りの三人とも向き合う。
初めましてなのに、はじめましてじゃない感じ。
コラボのため、綿密な打ち合わせを繰り返していた五人のメンバー。
「さくちゃん、はじめまして♡苺まるけですっ!」
――いちごさん。
素敵なお話と、素敵な掲示板。
文字から伝わってくるほんわかした人柄を体現したような、妖精さんのようなイメージそのまま。
「いちごさんっ!夜な夜なのつやつや愚痴を聞いてもらってありがとうございました!」
「つやつや…お互い頑張ったよね♡」
苦手なんて嘘、ってくらいステキな艶話を書かれていたけれど、ご本人曰く艶シーンは苦手。
夜な夜な琥珀ちゃんに相談していたやり取りを思い起こす――
「ほんとにタメになったよね、こはく先生のつやつや教室」
「ふふ、合言葉…!」
「「私はいえやすーっ!!」」