【イケメン戦国】プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭②~
第8章 【エピローグ】夢の後と夢の続き
「…じゃあ、彼女達はラストオーダーの頃にでも起こしてあげてください」
店員さんにそう声をかけ、彼はすやすやと幸せそうに眠る五人を横目に、個室を出る。
そしてお勘定を済ませると、店を後にした。
ちらちらと舞い始めた雪が、本格的な寒さの到来を告げている――
「また何かあったら、お願いしますね。
――そこで見ている、貴女も。
貴女方の声が止まない限り、彼女達は書き続けるでしょうから」
誰にともなく、そう言って。
佐助がすっと、右手を宙にかざす――
指先から取り巻くように、黒い靄が渦巻き…
しゅるん、と音を立てるかのように勢いよく。
その身ごと、消え去ったのだった。
【イケメン戦国】プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭②~
おわり。