【イケメン戦国】プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭②~
第8章 【エピローグ】夢の後と夢の続き
――更に時は流れ、もう一月三十一日。
ぽちり、とお話を公開する、をクリックした私は。
やりきった充実感と、もっと出来たんじゃないかなんて反省と。
そして何より、コラボ仲間様、読者様への感謝に満ち溢れていた。
この気持ち、何とか皆に余すことなく伝えられないか、と。
後書きを付け足そうと頭を巡らせ始めた――その時だった。
ぽふぁ♪
また気の抜けたメール着信音が鳴り響く。
一月前とは違う、ある意味確信を持ってメールを立ち上げてみると、案の定。
『執筆お疲れ様。
明日、本能寺跡地に来てくれ…
素敵な座談会に招待するよ。
猿飛佐助』
「本能寺跡…わーお、明日!?」
明日の予定。
月初。
仕事、忙しい…
ってそんなの関係ねぇ!!!!
「…なんと言っても、役得ぅ」
仕事があろうがなかろうが、余裕よゆー、とほくそ笑む。
だって、なんと言っても、本能寺は――
「娘ちゃん!ばあばのおうちで良い子にしててなー!」
はーい、と良いお返事を背に。
私はルンルンと、スキップに近い足取りで歩き出す。
我が実家から本能寺跡は、徒歩圏内。
一駅分も歩けばすぐの距離。
活気溢れる大通りから、少し暗い南北の通りへ。
古都らしい趣きと、真新しい学生マンションが混在する道を歩く。
――もしかして、千花達が作中で走ったのはこの通りかな?
なんて、いちごさんのリレーパートを思い返しながら。