【イケメン戦国】プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭②~
第8章 【エピローグ】夢の後と夢の続き
「も、もしもし…?」
「突然すみません、猿飛佐助です」
ある意味聞きなれたその声に、本物だ、と。
会ったこともないのに確信して、ドキドキが収まらない…
「先程のメールだけでは、わからないと気付き…俺も慌ててまして、迂闊でした。
…えっと、今回はリレー式で」
「ちょ、待って!メモさせて!!」
最早、夢なのか現実なのか。
そんなふうに考えながら慌ててメモを取りに行く道すがら、踏みつけた娘のレゴブロックが痛い。
それが確かな現実を突きつけてくるから、必死に佐助くんの言葉をメモにとる。
「以上です。それでは、その内容で…
…貴女達に今回の成功はかかっている。
宜しくお願いします」
「はっ!?あの、あ、切りよる…!」
まだ確認したいこと、沢山あるのに。
ぶつり、と切れてしまった電話を見つめてもどうしようもない。
――それに、貴女たち、って言った…
そうだ、今回の執筆は一人でするものじゃない。
それを重圧に感じる反面、でも不安は軽くなる。
ドリノベを立ち上げてみる。
コラボ仲間の、彼女達のページ。
家康を愛する気持ちが存分に伝わってくる――
――でも、彼への愛なら負けなーいっ!!
ふふふ、と漲る創作意欲ににやける私を。
娘とわんこが、訝しげに見上げていた。