• テキストサイズ

【イケメン戦国】プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭②~

第7章 【一月三十一日 夜半】~祭りの後~








「…昨日、信長様に貰った文を読んでたんだ」
「うん」



「誕生日おめでとう、とか、一緒に安寧な世の中を作ろう、とか、色々書いてくれてて」
「うんうん」







「途中までは良かった…けど。
最後の最後、だよ」







途中までは、私の予想通りだったみたいだけれど。
握りつぶした最後の部分を広げると、私にも読みやすいように光の下に広げてくれる。








「りぼ、ん?」








達筆な筆の運びの中、その平仮名だけが漸く読み取れた。






「りぼんはどうだった、って書いてるんだよ…ったく、あの人は!!!」







二人して、顔を真っ赤に染めて。
一頻り照れた後、幸せに包まれるような感覚に思わず笑い出すと、家康も耐えかねた様にくすり、と笑った。







昨日の香の残りが、ふわりと漂う部屋で。
嬉しくなって、二人で抱き合い。
布団に転げ、尚も笑う。




きっと、来年も再来年も、こうして幸せに過ぎていくに違いない、と思わせてくれる――そんな始まりの朝を、満喫するかのように。





/ 80ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp